徐福公園 [和歌山県]
2015/07/22
和歌山県新宮市にある徐福公園(じょふくこうえん)です。
熊野の徐福伝承において、この地には古代中国の秦国から渡来した徐福の墓があるとされており、その伝承にちなんで建てられた公園であるとされています。
なお、公園があるこの地も「徐福」という地名となっています。
徐福像
徐福公園にある徐福像です。
徐福とは、古代中国の秦の時代(紀元前3世紀頃)に秦の始皇帝の命令で東方の蓬莱に不老不死の霊薬を求めてやってきたとされる方士(学者)であり、中国を出る際に共に童男童女を3000人引き連れて、そのまま日本に住みついたとされています。
なお、徐福に関する伝説は日本各地にあり、その中で熊野における伝承に因んで、こうした像が建てられている模様です。
また、付近にある阿須賀神社では「徐福之宮」という社で徐福を祀っており、境内にある資料館では徐福に関する資料を拝見することができます。
詳しくはこちらの記事も参照:【徐福とは?】
不老の池
徐福像の傍にある不老の池です。
池の中にある7本の石柱は、徐福の7人の従者を象徴しており、池の中では7匹の鯉が飼われているとされています。
なお、石柱には従者の徳を表す「和」「仁」「慈」「勇」「財」「調」「壮」の文字が7つの石柱にそれぞれ刻まれています。
また、公園内には七塚の碑という7人の従者を祀る記念碑があり、かつては北斗七星形に配置された7つの塚があったそうです。
やたらと「7」にこだわっていますが、何か意味があるのでしょうか?
ちなみに「7」は、西洋における幸運の数字であり、「キリスト教」における大天使の数であり、また「ミトラ教」の聖数でもあります。
徐福公園の狛犬
徐福公園の園内には数体の狛犬が安置されていますが、いずれも子供を抱いています。
子供を抱く狛犬は、全国各地でも少なからずみられるようですが、何か意味があるのでしょうか?
ちなみに、自分の記憶によれば、東京都の稲荷鬼王神社の子供を抱く狛犬に似ているような気がします。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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