北島国造館 [島根県]
2017/10/04
島根県出雲市にある北島国造館(きたじまこくそうかん)です。
出雲大社に隣接する出雲国造 北島家(出雲教)の総本院であり、主祭神に大国主大神を祀っています。
地元では「北島さん」と呼ばれており、境内には結婚式場や披露宴会場も設けられています。
施設概要
由緒
由緒書によれば、当施設は出雲国造 北島家によって創設された「出雲教」の宗教施設であり、全国各地に分院・教会を置く出雲教の施設の総本院であるとされます。
ちなみに、出雲大社の祭祀を司る出雲国造家は、南北朝時代までは一子相伝だったとされますが、康永年間(1340年頃)以降に千家氏(せんげし)と北島氏(きたじまし)の二氏に分かれ、近代に千家氏は出雲大社教、北島氏は出雲教と別々の宗教法人を創設し、これ以後は出雲大社の宮司は千家氏が担ったとされています。
なお、由緒書による解説は以下の通りです。
【出雲教由緒】
出雲教は、天穂日命(アメノホヒ、出雲大社創建のとき 御神勅により大神様に神勤奉仕された天照皇大神の第二の御子神)の、正系の子孫 出雲国造 北島家に伝わる祭祀の道を通じて、大国主大神の御神徳を広く世に広めることを主たる目的とする神道教団です。
教団としては明治15年、出雲大社の崇敬講として設立された「出雲北島教会」に始まり、戦後 昭和27年に宗教法人「出雲教」として認証を受け、今日に至っています。
出雲教は幽事を司られる大国主大神様に お仕えし、お祀りするという出雲大社創建の精神を基としています。そして、出雲大社という神社と その御神徳を広める教団としての出雲教を区別し、北島国造館に総本院を置いて、全国各地に分院・教会を設け、布教活動を行っています。
出雲教は、天穂日命(アメノホヒ、出雲大社創建のとき 御神勅により大神様に神勤奉仕された天照皇大神の第二の御子神)の、正系の子孫 出雲国造 北島家に伝わる祭祀の道を通じて、大国主大神の御神徳を広く世に広めることを主たる目的とする神道教団です。
教団としては明治15年、出雲大社の崇敬講として設立された「出雲北島教会」に始まり、戦後 昭和27年に宗教法人「出雲教」として認証を受け、今日に至っています。
出雲教は幽事を司られる大国主大神様に お仕えし、お祀りするという出雲大社創建の精神を基としています。そして、出雲大社という神社と その御神徳を広める教団としての出雲教を区別し、北島国造館に総本院を置いて、全国各地に分院・教会を設け、布教活動を行っています。
祭神
北島国造館の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・大国主大神(オオクニヌシ):「日本神話」で国造りを成したとされる神(出雲大社の主祭神)
【併祀】
・造化三神(ぞうかのさんしん):『古事記』において高天原に最初に現れた三柱の神(以下、三神を指す)
→ 天之御中主神(アメノミナカヌシ):天地開闢(世界の始まり)に関わった別天津神の一柱(最初に現れた神)
→ 高御産巣日神(タカミムスビ):天地開闢に関わった別天津神の一柱(二番目に現れた神)
⇒ 『記紀』においては天津神と関係が深い
→ 神産巣日神(カミムスビ):天地開闢に関わった別天津神の一柱(三番目に現れた神)
⇒ 『記紀』においては国津神と関係が深い
・天照皇大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
・産土大神(うぶすなのおおかみ):土地の神
・天穂日命(アメノホヒ):天照大神の御子神であり、出雲大社の祭主(出雲国造家)の始祖に当たる
・大国主大神(オオクニヌシ):「日本神話」で国造りを成したとされる神(出雲大社の主祭神)
【併祀】
・造化三神(ぞうかのさんしん):『古事記』において高天原に最初に現れた三柱の神(以下、三神を指す)
→ 天之御中主神(アメノミナカヌシ):天地開闢(世界の始まり)に関わった別天津神の一柱(最初に現れた神)
→ 高御産巣日神(タカミムスビ):天地開闢に関わった別天津神の一柱(二番目に現れた神)
⇒ 『記紀』においては天津神と関係が深い
→ 神産巣日神(カミムスビ):天地開闢に関わった別天津神の一柱(三番目に現れた神)
⇒ 『記紀』においては国津神と関係が深い
・天照皇大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
・産土大神(うぶすなのおおかみ):土地の神
・天穂日命(アメノホヒ):天照大神の御子神であり、出雲大社の祭主(出雲国造家)の始祖に当たる
境内社
天神社
北島国造館の境内にある天神社(てんじんじゃ)です。
【祭神】
・少名毘古那神(スクナヒコナ):オオナムチと共に国造りを成した神とされる
【由緒】
創建年代は不詳とされるものの、寛文7年(1667年)の出雲大社の遷宮に伴って北島国造館が移転された際、八雲山の麓から現在地に遷座して、今日に至るとされています。
・少名毘古那神(スクナヒコナ):オオナムチと共に国造りを成した神とされる
【由緒】
創建年代は不詳とされるものの、寛文7年(1667年)の出雲大社の遷宮に伴って北島国造館が移転された際、八雲山の麓から現在地に遷座して、今日に至るとされています。
天満宮
北島国造館の境内にある天満宮(てんまんぐう)です。
【祭神】
・菅原道真公(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
【由緒】
菅原道真公は出雲国造家の祖神である天穂日命の20世孫とされ、相撲の祖・野見宿禰の血脈を継いでいるとされています。
・菅原道真公(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
【由緒】
菅原道真公は出雲国造家の祖神である天穂日命の20世孫とされ、相撲の祖・野見宿禰の血脈を継いでいるとされています。
その他の境内社
北島国造館の境内社は以下の通りです。
・荒神社:三宝荒神を祀る
・天穂日命社:天穂日命を祀る
・稲荷社:宇迦之御魂神を祀る
・天穂日命社:天穂日命を祀る
・稲荷社:宇迦之御魂神を祀る
境内の見どころ
大門
北島国造館の大門です。
安政6年(1859年)に松江藩主・松平安定が武運長久・子孫繁栄などを祈念して奉献したものとされています。
神殿
北島国造館の神殿です。
亀の尾の瀧
北島国造館の境内にある亀の尾の瀧です。
水は能野川(よしのがわ)の上流から引かれているそうです。
少彦名像
北島国造館の境内にはスクナヒコナの像があります。
亀山会館
北島国造館の境内にある亀山会館です。
結婚式場や披露宴会場として利用されているそうです。
料金: 無料
住所: 島根県出雲市大社町杵築東194(マップ)
営業:9:00~16:00(受付)
交通: 出雲大社前駅(徒歩12分)
公式サイト: http://www.izumokyou.or.jp/
住所: 島根県出雲市大社町杵築東194(マップ)
営業:9:00~16:00(受付)
交通: 出雲大社前駅(徒歩12分)
公式サイト: http://www.izumokyou.or.jp/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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