人文研究見聞録:正覚院(開運不動尊) [京都府]

京都府宇治市にある正覚院(しょうかくいん)です。

高野山真言宗の寺院であり、本尊に開運不動尊と呼ばれる不動明王を祀っています。

古くから交通安全の寺として親しまれているそうです。


寺院概要

縁起


由緒などは不明ですが、江戸初期の『京名所絵巻』に載っていることから この頃には存在していたとされます。

境内の説明書によれば、その昔「暴れ川」と呼ばれた宇治川を船で往来する際には、必ず当院に立ち寄って安全祈願したといわれており、このいわれから交通安全の寺として親しまれるようになったそうです。

また、当院の本尊は交通安全のみならず、新たな道を歩もうとする人々を導くともいわれており、当院には「結びわらじ」と呼ばれる 願いを込めた草鞋を奉納する慣わしが残っているとされています。

本尊


・不動明王(ふどうみょうおう):五大明王・八大明王の主尊
 → 大日如来の命を受けて魔軍を撃退し、災害悪毒を除き、煩悩を断ち切り、行者を守り、諸願を満足させるとされる

境内の見どころ

本堂


人文研究見聞録:正覚院(開運不動尊) [京都府]

正覚院の本堂です。

結びわらじ


人文研究見聞録:正覚院(開運不動尊) [京都府]

正覚院の結びわらじです。

交通安全や進路指導の願いを込めた草鞋が奉納されています。

料金: 無料
住所: 京都府宇治市宇治又振16(マップ
営業: 不明
交通: 京阪宇治駅(徒歩4分)
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。