敷地神社(わら天神) [京都府]
2015/04/22
京都市北区にある敷地神社(しきちじんじゃ)です。
通称「わら天神」と呼ばれ、安産・子授け・縁結びなどに御利益がある神社として知られています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、当社は"北山の神"という山を神格化した神(葛野郡衣笠村に降臨した天神地祇とも)を祀ったことに始まるとされます。
なお、天長5年(828年)の大雨・大地震の際、淳和天皇が"北山の神"に幣帛を奉じたということが『類聚国史』に記されており、これによって平安時代以前に創建されたと推定されているそうです。
また、天長8年(831年)に当地に氷室(氷の貯蔵庫)が設けられることになった際、加賀国の人々が夫役(労働課役)として選ばれ、その移住に当たって彼らが崇敬していた菅生石部神社の分霊を勧請し、その母神である木花開耶姫命(コノハナノサクヤヒメ)を御祭神として"北山の神"と共に祀ったとされます。
その後、応永4年(1397年)に足利義満による北山第(後の金閣寺)の造営に当たって参拝が不便になったことから、両社を合祀して現在地へ遷座し、社号を菅生石部神社の通称である敷地神社に定めたそうです。
なお、中世には応仁の乱などの戦火に巻き込まれて一時期荒廃したとされますが、江戸時代の弘化4年(1847年)に大補修が行われ、昭和10年(1935年)の改修を経て現在に至るとされます。
また、当社は現在地に遷座した後は「天神宮」と称しており、古来より稲わらで編んだカゴを安産を願う妊婦が持ち帰るといった風習から、後に そのわらを安産の御守として授与するようになったとされ、この経緯から「わら天神宮」という俗称が広まったとされています。
祭神
敷地神社の祭神は以下の通りです。
主祭神
・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ):天孫・ニニギの妻であり、産屋に火を放って出産したとされる
→ この神話に由来して安産の神とされる
・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ):天孫・ニニギの妻であり、産屋に火を放って出産したとされる
→ この神話に由来して安産の神とされる
境内社
六勝神社(六勝稲荷神社)
敷地神社の摂社、「六勝神社(ろくしょうじんじゃ)」です。
この神社は、伊勢、石清水、賀茂、稲荷、松尾、春日の六柱神を祀っており、古くから、勝負師、博奕打が六社大明神に祈願していたことから、必勝・成功・開運・商売繁盛の守護神として尊崇を集めていたとされています。
また、明治6年(1919)、旧地から敷地神社境内に遷座される際には、社号に「必勝」の意味を込めて社名を「六勝神社」と改め、「六(む)つかしい事に勝つ」という縁起の良い語呂合わせから、現在では難関試験突破の守護神として、多くの受験生から信仰を集めているとされています。そのため、毎年の入試シーズンには多くの受験生達で賑わうんだそうです。
そのほか、司法試験、公認会計士、税理士などの資格試験にも御利益があるとされており、それらの受験を控えた参拝者も数多く訪れるとされています。
末社
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敷地神社の末社は以下の通りです。
・八幡神社:応神天皇、神功皇后、比売大神を祀る
・大山祇神社:大山祇神(コノハナサクヤヒメの親神)を祀る
・綾杉明神:綾杉明神(御神木)を祀る
・大山祇神社:大山祇神(コノハナサクヤヒメの親神)を祀る
・綾杉明神:綾杉明神(御神木)を祀る
境内の見どころ
鳥居
敷地神社の鳥居です。
舞殿
敷地神社の舞殿です。
本殿
敷地神社の本殿です。
お礼参りのよだれかけ
敷地神社の本殿には、安産のお礼参りのよだれかけが奉納されています。
料金: 無料
住所: 京都府京都市北区衣笠天神森町10(マップ)
営業: 8:30~17:00、無休
交通: 北野白梅町駅(徒歩15分)
公式サイト: http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/03/060/index.html
住所: 京都府京都市北区衣笠天神森町10(マップ)
営業: 8:30~17:00、無休
交通: 北野白梅町駅(徒歩15分)
公式サイト: http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/03/060/index.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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