石宝殿古墳 [大阪府]
2015/10/15
大阪府寝屋川市にある石宝殿古墳(いしのほうでんこふん)です。
兵庫県と大阪府に5ヵ所ある石の宝殿の一つであり、寝屋川市の住宅街の奥にある高良神社裏山に位置しています。
Googleマップにも表示されているため、GPSを併用すれば迷わず辿りつける場所にあります。
なお、案内板による石宝殿古墳の説明は以下の通りです。
国史跡 石宝殿古墳
指定 昭和48年5月10日
ここより東方約50メートルのところにある後期古墳です。
花崗岩の底石は長さ約3メートル幅1.5メートルあり、蓋石を受けるための加工が施されています。
蓋石は長さ約3メートル、幅3.3メートル、高さ1.5メートルもの巨大な花崗岩をくりぬいて墓室としたもので、入口に扉をもった跡が見られ、その前に2個の大石で羨道を作っています。
古墳としては極めて稀な形を持ち、貴重なものです。
葬者は不明、おそらくこのあたりに勢威をもった豪族のものでしょう。
指定 昭和48年5月10日
ここより東方約50メートルのところにある後期古墳です。
花崗岩の底石は長さ約3メートル幅1.5メートルあり、蓋石を受けるための加工が施されています。
蓋石は長さ約3メートル、幅3.3メートル、高さ1.5メートルもの巨大な花崗岩をくりぬいて墓室としたもので、入口に扉をもった跡が見られ、その前に2個の大石で羨道を作っています。
古墳としては極めて稀な形を持ち、貴重なものです。
葬者は不明、おそらくこのあたりに勢威をもった豪族のものでしょう。
上記をまとめると以下のようになります。
・花崗岩をくり抜いて造られた石造物である
・底石・蓋石からなり、扉を付けた跡が見られる
・他にはない仕様を持つ古墳であり、大変珍しいものとされる
・被葬者は不明だが、現状では地域豪族の墓であると考えられている
・底石・蓋石からなり、扉を付けた跡が見られる
・他にはない仕様を持つ古墳であり、大変珍しいものとされる
・被葬者は不明だが、現状では地域豪族の墓であると考えられている
高砂市の石宝殿についてはこちらを参照:【生石神社の石宝殿】
石宝殿のスペック
石宝殿古墳のスペックは以下の通りです。
備考
・古墳の背後には3個の巨石が一列に並んでおり、さらに西側に続く石が埋っているとされる
・古墳の平面形が八角形になる可能性があるとされる
・江戸時代には現在のように開口していた
・石槨内に納められていた棺の形状や副葬品などは不明
・周辺から発掘された土器から、7世紀中ごろに築造とされている
・江戸時代の地誌「河内国名所図絵」には、金銅の壺内に白骨が収められていたとある
・古墳の背後には3個の巨石が一列に並んでおり、さらに西側に続く石が埋っているとされる
・古墳の平面形が八角形になる可能性があるとされる
・江戸時代には現在のように開口していた
・石槨内に納められていた棺の形状や副葬品などは不明
・周辺から発掘された土器から、7世紀中ごろに築造とされている
・江戸時代の地誌「河内国名所図絵」には、金銅の壺内に白骨が収められていたとある
見ての通り、一つの花崗岩の巨石をくり抜いて、その中に部屋が設けられている石造物です。
寝屋川周辺には巨石を用いた古墳が多々ありますが、石そのものを加工して石室を造っているものは珍しいです。
これについての学術的な見解は未だ曖昧なものであり、便宜上、地域豪族の墓であろうとされています。
しかし、個人的には古墳というよりも、磐船神社周辺の磐座群に類似性を感じます。
また、奈良県の飛鳥地方(明日香村周辺)にも非常に類似した特徴を持つ石造物がいくつかあります。
具体的に言えば、「鬼の爼・鬼の雪隠」や「益田岩船」なんかに酷似しているように思いますね。
そのため、古墳ではなく「岩船(磐船)」と呼んだ方が適当だと思われます。
なお、直感的なイメージではドラゴンボールの「宇宙ポッド」を彷彿するのですが いかがでしょうか?
宇宙ポッド |
高良神社
石宝殿古墳付近に鎮座している高良神社(こおらじんじゃ)です。
創建年代は不明ですが、主祭神に武内宿禰(たけうちのすくね)を祀り、八大竜王、八幡大神を配祀しています。
また、摂社には住吉社(住吉三神)、稲荷社(稲荷大神)、神明社(天照大神)を祀っています。
なお、現在は打上神社(うちあげじんじゃ)とも呼ばれ、高良神社という社名は江戸時代までの呼称とも云われています。
また、「高良」という社名は「高麗(こうらい)」からの転訛であろうと推測され、筑後一の宮の高良大社や武蔵国の高麗神社、高来神社などと同様の神社であるとされているようです。
ちなみに、越中国の高麗神社は五十猛命(イソタケル)を祭神としています。
なお、寝屋川市には秦氏に関わる史跡も数多くあり、さらには太秦という地名も存在しています。
打上神社古墳群
高良神社の向いの丘には打上神社古墳群(うちあげじんじゃこふんぐん)があります。
ここには花崗岩の巨石群が点在しており、修験道や住吉信仰にまつわる石仏群や磐座群も安置されています。
なお、石仏には役行者像、不動明王などがあり、磐座には天照大明神、住吉大明神などがあります。
また、この高台からは、寝屋川市街および六甲山脈も一望できるようになっています。
ちなみに、上記のスポット周辺は非常に虫が多いので、虫よけ対策をしておくことが望ましいです。
高台からの眺め |
料金: 無料
住所: 大阪府寝屋川市打上元町38-1付近
営業: 終日開放
交通: 東寝屋川駅(徒歩12分)
公式サイト: http://www.city.neyagawa.osaka.jp/Recommend/bunkazai/kunishiteibunkazai/1382413256640.html
住所: 大阪府寝屋川市打上元町38-1付近
営業: 終日開放
交通: 東寝屋川駅(徒歩12分)
公式サイト: http://www.city.neyagawa.osaka.jp/Recommend/bunkazai/kunishiteibunkazai/1382413256640.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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