人文研究見聞録:山末神社 [三重県]

三重県伊勢市にある山末神社(やまずえじんじゃ)です。

豊受大神宮(外宮)摂社であり、外宮境外の南東に位置しています。


歴史

創建年代は不詳とされますが、『延喜式神名帳』や『止由気宮儀式帳』に社名が記載されていることから、平安初期(804年)以前から存在していたと考えられています。

祭神

山末神社の祭神は以下の通りです。

主祭神

・大山津姫命(おおやまつひめのみこと):外宮の神田「豊宮崎の御田」の山の神、また神田に水を満たす泉の神とされる
 → 『伊勢国神名帳考證』では、祭神を「大山咋神、亦名山末之大主神」としている
  ⇒ これにより、大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀っているという説もある
  ⇒ 大山咋神は、大年神の子であり、山の神とされ、秦氏の氏神として松尾大社に祀られている

社殿

山末神社は社殿の向きが特殊であり、鳥居から入って参拝することが困難な形をしています。

また、社殿の前には賽銭箱が無く、伊勢神宮のように「私幣禁断」とされているものと思われます。

人文研究見聞録:山末神社 [三重県]
鳥居の向いは石垣となっている

料金: 無料
住所: 三重県伊勢市豊川町(マップ
営業: 終日開放
交通: 宇治山田駅(徒歩16分)、伊勢市駅(徒歩17分)

関連サイト: http://www.jingukaikan.jp/125mairi/m02/0216.html
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。