比布智神社 [島根県]
2017/09/04
島根県出雲市にある比布智神社(ひふちじんじゃ)です。
『出雲国風土記』の「比布智社」に比定される古社であり、祭神に伊弉冉尊・伊弉諾尊・大日霊貴神が祀られています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、創建年代は不詳であるものの、『出雲国風土記』の「比布智社」または「又比布智社」に比定されている古社であり、同文献の「古志郷」の条に「伊弉那彌命(イザナミ)の時に、日淵川(ひふち)を利用して池を築いた。そのとき、古志国の人々がやってきて堤を造った。そのとき彼らが宿としていた処である。だから、古志という」と記述されていることから、当社の祭神であるイザナミにも神縁があると言われています。
また、江戸時代までは保知石に鎮座しており、「保知石宮」「保知石大明神」「鍵取大明神」などと呼ばれていたとされますが、寛永9年(1632年)から寛永13年(1636年)にかけて現在地に遷座して現在に至るとされています。
なお、由緒書による解説は以下の通りです。
【比布智神社(旧県社)】
当社の創立は、明らかではないが天平5年(733年)『出雲国風土記』の古志郷に「比布智社」と「又比布智社」の記述がある。同じく古志郷に「伊邪那彌命(イザナミ)の時、日淵河を以って、池を築造り給ひき」とあって御祭神に神縁がある。
江戸初期には「保知石宮」「保知石大明神」「鍵取大明神」等と呼ばれ、保知石にあったが、寛永9年(1632年)から同13年にかけて現在の地に祀られた。現在の本殿は天保2年(1831年)に軸立の大社造りで造営された。
例祭としての御頭神事(本殿大床に昇殿して奉納)の初見は天保24年(1555年)の棟札にあり、現在も古式に則り神事が行われている。境内には春日神社・稲荷神社・梅宮神社・大歳・足所神社・田中神社が祀られている。
当社の創立は、明らかではないが天平5年(733年)『出雲国風土記』の古志郷に「比布智社」と「又比布智社」の記述がある。同じく古志郷に「伊邪那彌命(イザナミ)の時、日淵河を以って、池を築造り給ひき」とあって御祭神に神縁がある。
江戸初期には「保知石宮」「保知石大明神」「鍵取大明神」等と呼ばれ、保知石にあったが、寛永9年(1632年)から同13年にかけて現在の地に祀られた。現在の本殿は天保2年(1831年)に軸立の大社造りで造営された。
例祭としての御頭神事(本殿大床に昇殿して奉納)の初見は天保24年(1555年)の棟札にあり、現在も古式に則り神事が行われている。境内には春日神社・稲荷神社・梅宮神社・大歳・足所神社・田中神社が祀られている。
祭神
比布智神社の祭神は以下の通りです(諸説ある)。
【主祭神】
・伊弉冉尊(イザナミ):『記紀』において国産み・神産みの女神とされる
・伊弉諾尊(イザナギ):『記紀』において国産み・神産みの男神とされる
・大日霊貴神(オオヒルメノムチ):アマテラスの別名
→ 天照大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
【各文献の祭神】
・出雲風土記鈔:伊佐那美尊(イザナミ)
・雲陽誌:伊弉諾尊(イザナギ)・伊弉册尊(イザナミ)
・伊弉冉尊(イザナミ):『記紀』において国産み・神産みの女神とされる
・伊弉諾尊(イザナギ):『記紀』において国産み・神産みの男神とされる
・大日霊貴神(オオヒルメノムチ):アマテラスの別名
→ 天照大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
【各文献の祭神】
・出雲風土記鈔:伊佐那美尊(イザナミ)
・雲陽誌:伊弉諾尊(イザナギ)・伊弉册尊(イザナミ)
境内社
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比布智神社の境内社は以下の通りです。
・春日神社:天兒屋根命を祀る
→ 王子神社を合祀
・稲荷神社:倉稲魂命を祀る
・梅宮神社(うめのみやじんじゃ):酒解神(さけとくのかみ)を祀る
・大歳神社:大歳神を祀る
・足所神社:面足惶根尊(オモダルカシコネ)を祀る
・田中神社:大田神(おおたのかみ)を祀る
・靖国社
→ 王子神社を合祀
・稲荷神社:倉稲魂命を祀る
・梅宮神社(うめのみやじんじゃ):酒解神(さけとくのかみ)を祀る
・大歳神社:大歳神を祀る
・足所神社:面足惶根尊(オモダルカシコネ)を祀る
・田中神社:大田神(おおたのかみ)を祀る
・靖国社
境内の見どころ
鳥居
比布智神社の鳥居です。
参道の祠
比布智神社の参道には左右に祠があります。
神門(随神門)
比布智神社の神門です。
当社の随神は、向かい合わせに祀られています。
拝殿
比布智神社の拝殿です。
本殿
比布智神社の本殿です。
陰陽石(御神石)
比布智神社の陰陽石(いんようせき)です。
元々は日淵川の天ヶ淵にあった標石だったそうですが、現在はイザナミ・イザナギの石として安置されています。
また、雨乞いすると たちまち雨が降るともいわれ、手を触れるとパワーを得られるとされています。
なお、案内板による説明は以下の通りです。
【陰陽石(御神石)】 (伊弉冊尊・伊弉諾尊)
当社の御祭神 伊弉冊尊(イザナミ)・伊弉諾尊(イザナギ)は国生み神生みをされた偉大な神様である。伊弉冊尊は『出雲国風土記』では「伊邪那彌命(イザナミ)の時、比淵河を以って、池を築造り給ひき」と古志の条にしか出てこない。
陰陽石は、比布智神社の旧跡 日淵川の天ヶ淵に鎮座。もとは標石らしく、当神社陰陽二神の御神徳をあらわしたものである。旱魃(ひでり)には、ここで雨乞いをするとたちまち雨が降り霊験があったという。
扱いを丁寧にして、拝んで手を触れて、お蔭(パワー)を戴いてください。
当社の御祭神 伊弉冊尊(イザナミ)・伊弉諾尊(イザナギ)は国生み神生みをされた偉大な神様である。伊弉冊尊は『出雲国風土記』では「伊邪那彌命(イザナミ)の時、比淵河を以って、池を築造り給ひき」と古志の条にしか出てこない。
陰陽石は、比布智神社の旧跡 日淵川の天ヶ淵に鎮座。もとは標石らしく、当神社陰陽二神の御神徳をあらわしたものである。旱魃(ひでり)には、ここで雨乞いをするとたちまち雨が降り霊験があったという。
扱いを丁寧にして、拝んで手を触れて、お蔭(パワー)を戴いてください。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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