阿利神社 [島根県]
2017/09/04
島根県出雲市にある阿利神社(ありじんじゃ)です。
『出雲国風土記』の「阿利社」に比定される古社であり、主祭神に阿遅須枳高彦根命を祀っています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、当社は奈良時代の『出雲国風土記』に「阿利社」、平安時代の『延喜式神名帳』に「阿利神社」として名が明記される古社であり、古来より高西地区の崇敬神社として信仰を集めているとされます。
この高西地区は『出雲国風土記』の「高岸郷」の条に「郡家の東北二里のところにある。所造天下大神の御子、阿遅須枳高日子命(アジスキタカヒコネ)が昼夜となく酷くお泣きになった。それでそこに高屋を造り、御子をお据えした。そして高埼(たかはし)を建て、登り降りさせて養育し申し上げた。だから、高崖(たかぎし)という。〔神亀三年に字を高岸と改めた。〕」とあることから、高岸が高西となったものと伝えられ、当社祭神は元々の居住地に祀られたと云われています。
なお、由緒書による説明は以下の通りです。
【阿利神社 縁起】
本神社は出雲国風土記(733年)に阿利社と記してあり、また、延喜式神名帳(927年)には阿利神社と明記してある。いわゆる式内社で由緒古い神社であって古来より高西地区の崇敬神社として拝崇されている。
祭神 阿遅須枳高日子根命(アジスキタカヒコネ)は天下造りたまいし大神(大国主神)と胸形(九州福岡宗蔵大社)の奥津宮の多紀理姫命との間に生れ給うた神であり、塩冶神社の祭神 塩冶毘古能命の親神である。
「アジ」は味の良いという意、「スキ」は田を耕す農耕器具、「タカヒコ」は高く輝く太陽の子、「ネノミコト」は物事に粘り強い性格を有する男神を意味する。
出雲国風土記に「高岸の郷、郡家の東北二里なり。所造天下大神の御子 阿遅須枳高日子根命、甚く昼夜哭き坐しき。仍りて、その処に高屋を造りて坐させ、即ち高橋を建てて登上り降りして養し奉りき。故高崖と云う、神亀三年に字を高岸と改む」とあり、高岸が高西となったものと伝えられている。即ち神の住居されたところにお祀りしたものである。
本神社は、もと現在地より北々西約800米の市民会館西方の地にあったが、明治15年に故あって現在地(吾郷家の先祖を祀る彈正社の境内)に移遷され、戦後社地を吾郷家より寄進され現在に至る。旧社地を記念し「延喜式内社阿利神社跡」の石碑が有原中央公園の西北隅に建立されている。
本神社は出雲国風土記(733年)に阿利社と記してあり、また、延喜式神名帳(927年)には阿利神社と明記してある。いわゆる式内社で由緒古い神社であって古来より高西地区の崇敬神社として拝崇されている。
祭神 阿遅須枳高日子根命(アジスキタカヒコネ)は天下造りたまいし大神(大国主神)と胸形(九州福岡宗蔵大社)の奥津宮の多紀理姫命との間に生れ給うた神であり、塩冶神社の祭神 塩冶毘古能命の親神である。
「アジ」は味の良いという意、「スキ」は田を耕す農耕器具、「タカヒコ」は高く輝く太陽の子、「ネノミコト」は物事に粘り強い性格を有する男神を意味する。
出雲国風土記に「高岸の郷、郡家の東北二里なり。所造天下大神の御子 阿遅須枳高日子根命、甚く昼夜哭き坐しき。仍りて、その処に高屋を造りて坐させ、即ち高橋を建てて登上り降りして養し奉りき。故高崖と云う、神亀三年に字を高岸と改む」とあり、高岸が高西となったものと伝えられている。即ち神の住居されたところにお祀りしたものである。
本神社は、もと現在地より北々西約800米の市民会館西方の地にあったが、明治15年に故あって現在地(吾郷家の先祖を祀る彈正社の境内)に移遷され、戦後社地を吾郷家より寄進され現在に至る。旧社地を記念し「延喜式内社阿利神社跡」の石碑が有原中央公園の西北隅に建立されている。
祭神
阿利神社の祭神は以下の通りです。
【祭神】
・阿遅須枳高彦根命(アジスキタカヒコネ):オオクニヌシとタギリヒメの子であり、別称を「迦毛大御神」とする
【右相殿】
・加利比賣神社(式内社):加利比賣命を祀る
【左相殿】
・幸神社:猿田比古命(サルタヒコ)・宇豆賣命(ウズメ)を祀る
・阿遅須枳高彦根命(アジスキタカヒコネ):オオクニヌシとタギリヒメの子であり、別称を「迦毛大御神」とする
【右相殿】
・加利比賣神社(式内社):加利比賣命を祀る
【左相殿】
・幸神社:猿田比古命(サルタヒコ)・宇豆賣命(ウズメ)を祀る
境内社
阿利神社の境内社は以下の通りです。
・彈正社:吾郷彈正武利命(尼子の武将)を祀る
境内の見どころ
鳥居
阿利神社の鳥居です。
社殿
阿利神社の社殿です。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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