萩原神社(萩原天神) [大阪府]
2017/12/27
大阪府堺市にある萩原神社(はぎわらじんじゃ)です。
平安時代には既に存在していた古社であり、祭神に菅原道真・天穂日命・他7柱の神が祀られています。
神社概要
由緒
由緒書などによれば、創建年代は不詳なものの、社伝に「天徳3年(960年)には既に道真公が祀られた」と記されており、奈良時代には僧・行基が開基した「萩原寺」があったという記録もあるとされます。
また、境内から古瓦などの遺物が発掘されていることから、平安時代には既に神仏の聖地として信仰を集めていたと推察されており、鎮座地名の「原寺」も萩原寺から派生していると考えられているそうです。
なお、南北朝時代に戦火に遭ったことから、天満宮を残して妙覚寺・正福寺・釈迦院・地蔵院・観音院を近村に遷したと伝えられており、江戸末期には比較的小社であったという記録があるとされます。
その後、明治末期に近隣にあった7社が合祀されたことにより、現在は広大な氏子区域を有する神社として多くの崇敬を集めるようになったとされています。
なお、由緒書による説明は以下の通りです。
【萩原神社 沿革】
近世には萩原山天満宮と称され、伝記には千年余り前に道真公が祀られたことが記されているが、境内より発掘される古瓦などから推察すれば、平安時代には既に神仏の聖地として広い信仰を集めていたことが伺える。
古来より神仏は同様に祀られていて、地名の「原寺」も「萩原寺」の萩をいつしか略したものと思われる。なお、南北朝の頃、戦火により天満宮を残し、その他の妙覚寺・正福寺・釈迦院・地蔵院・観音院を近村に遷したと伝えられる。
江戸末期の河内志には「原寺に座す神祇、今天神と称す」と記されているが、比較的小社であった。その後、明治末期に近村より七社がこの神社に合祀になり、広大な氏子域を有して、多くの人々に崇敬されている。
近世には萩原山天満宮と称され、伝記には千年余り前に道真公が祀られたことが記されているが、境内より発掘される古瓦などから推察すれば、平安時代には既に神仏の聖地として広い信仰を集めていたことが伺える。
古来より神仏は同様に祀られていて、地名の「原寺」も「萩原寺」の萩をいつしか略したものと思われる。なお、南北朝の頃、戦火により天満宮を残し、その他の妙覚寺・正福寺・釈迦院・地蔵院・観音院を近村に遷したと伝えられる。
江戸末期の河内志には「原寺に座す神祇、今天神と称す」と記されているが、比較的小社であった。その後、明治末期に近村より七社がこの神社に合祀になり、広大な氏子域を有して、多くの人々に崇敬されている。
祭神
萩原神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・菅原道真(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
【配祀神】
・天穂日命(アメノホヒ):天照大神の御子神であり、出雲大社の祭主(出雲国造家)の始祖に当たる
【合祀神】
・天櫛玉命(アメノクシタマ):『先代旧事本紀』などに登場する神で、ニギハヤヒの別名、鴨県主等の祖など諸説ある
→ 当社では大庄屋日置氏(吉村家)の氏神と説明される
・稲倉魂命(イネクラダマ):稲荷神でありウカノミタマの別名とされる
・誉田別命(ホンダワケ):第15代応神天皇の別称であり、八幡神として全国の八幡宮などで祀られる
・市杵嶋姫命(イチキシマヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱で、弁財天と習合している
・素戔嗚命(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
・天子八根命(アメノコヤネ):「天岩戸神話」において祝詞を上げ、フトダマと共に鏡を差し出した神
・菅原道真(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
【配祀神】
・天穂日命(アメノホヒ):天照大神の御子神であり、出雲大社の祭主(出雲国造家)の始祖に当たる
【合祀神】
・天櫛玉命(アメノクシタマ):『先代旧事本紀』などに登場する神で、ニギハヤヒの別名、鴨県主等の祖など諸説ある
→ 当社では大庄屋日置氏(吉村家)の氏神と説明される
・稲倉魂命(イネクラダマ):稲荷神でありウカノミタマの別名とされる
・誉田別命(ホンダワケ):第15代応神天皇の別称であり、八幡神として全国の八幡宮などで祀られる
・市杵嶋姫命(イチキシマヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱で、弁財天と習合している
・素戔嗚命(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
・天子八根命(アメノコヤネ):「天岩戸神話」において祝詞を上げ、フトダマと共に鏡を差し出した神
境内社
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萩原神社の境内社は以下の通りです。
・エビス神社:大正時代から日置荘西町のエビス講によって祀られていた社
→ 正月の1月9・10日にはエビス祭が行われ、福笹や縁起物の授与や餅撒きも行われる
・稲倉魂神社(稲荷社):元は草尾新田に祀られていた稲荷社
・サイノカミ(道祖神):原寺に祀られていた災除の神で、男性器を象徴した石が祀られる
・荒神社:火産日大神・奥津彦大神・奥津姫大神を祀る
・白龍大権現:元は日置荘西町にあり、白蛇が霊験によって白龍として祀られたものとされる
・大口神社(内宮):天照皇大神を祀る
・豊受大神(外宮):豊受大神を祀る
・百蛇大明神:池を埋め立てた際に死に絶えたヘビの御霊を祀る
→ 正月の1月9・10日にはエビス祭が行われ、福笹や縁起物の授与や餅撒きも行われる
・稲倉魂神社(稲荷社):元は草尾新田に祀られていた稲荷社
・サイノカミ(道祖神):原寺に祀られていた災除の神で、男性器を象徴した石が祀られる
・荒神社:火産日大神・奥津彦大神・奥津姫大神を祀る
・白龍大権現:元は日置荘西町にあり、白蛇が霊験によって白龍として祀られたものとされる
・大口神社(内宮):天照皇大神を祀る
・豊受大神(外宮):豊受大神を祀る
・百蛇大明神:池を埋め立てた際に死に絶えたヘビの御霊を祀る
境内の見どころ
鳥居
萩原神社の鳥居です。
注連柱
萩原神社の注連柱です。
臥牛像
萩原神社の臥牛像です。
神馬像
萩原神社の神馬像です。
拝殿
萩原神社の拝殿です。
本殿
萩原神社の本殿です。
旧本殿
萩原神社の旧本殿です。
江戸初期(寛永頃)の建物で、境内の一角に保存されています。
恵美須像
萩原神社の恵美須像です。
大黒像
萩原神社の大黒像です。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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