兵庫県川西市にある鴨神社（かもじんじゃ）です。

摂津国川辺郡の延喜式内社であり、主祭神に別雷神を祀っています。

また、境内の四方は「加茂遺跡」という古代遺跡であり、国指定の史跡になっています。





由緒書によれば、資料が残っていないことから創建年代は不明なものの、平安時代の『延喜式』の「摂津国川辺郡」に名が記載される古社であり、創立は相当古いと考えられているそうです。

また、wikipediaによれば「鴨祝部」の祖神を祀った神社であり、天明年間（1781年～1788年）の火災によって資料を焼失したものの、宇多天皇の皇孫篠の君が奉納したと伝える白羽の矢一筋を所蔵しているとされます。

なお、当社から200メートル四方は「加茂遺跡」という古代遺跡であり、旧石器～平安時代の遺物が出土しており、特に弥生時代の中期には大規模集落が営まれていたことが分かっているそうです。

また、明治44年（1911年）には この遺跡から大型の銅鐸（栄根銅鐸）が発掘されており、近年には社殿の裏手より古代小国家の首長の館跡と思われるものや、土塁や柵跡なども発掘されたことから、国指定の史跡になったとされています。


鴨神社の祭神は以下の通りです。

愛宕・天照皇大・春日

熊野・荒神・多賀

松尾・八幡・稲荷

延寿社

鴨神社の境内社は以下の通りです。





鴨神社の鳥居です。



鴨神社の修祓所です。

三角形の石が祀られています。



鴨神社の七ツ石です。

かつて農業用水の分水を計ってきた石とされています。



鴨神社の拝殿です。



鴨神社の本殿です。