藤原成親供養塔・横穴式石室古墳(吉備の中山) [岡山県]
2020/05/05
岡山県岡山市の吉備の中山にある藤原成親供養塔(ふじわらのなりちかくようとう)です。
供養塔の下には藤原成親供養塔下古墳と呼ばれる横穴式石室古墳があります。
藤原成親供養塔
藤原成親供養塔は、吉備津彦神社の境内から行ける吉備の中山登山道の入口辺りにあります。
案内板によれば、この五輪塔は 高さ102センチの花崗岩製の五輪塔で、鹿ヶ谷事件で平清盛に捕えられ、備前と備中の境にある有木の別所で処刑された大納言・藤原成親(1138~1177年)の供養塔だと伝えられているそうです。
また、古い記録では有木山にあったものをこの地に移したと伝えられていますが、塔の様式は南北朝~室町初期のものと見られているため、藤原成親が処刑された平安末期のものではないとも言われています。
藤原成親供養塔下古墳(横穴式石室古墳)
藤原成親供養塔の下には横穴式石室古墳があり、この古墳は藤原成親供養塔下古墳と呼ばれています。
案内板によれば、6世紀頃の古墳時代後期に造られた横穴式石室と考えられており、遺骸を安置する玄室(げんしつ)と外部につながる通路である羨道(せんどう)からなっています。この構造は石室内への出入りが容易で追葬に適したものとされています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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