人文研究見聞録:ダイボーの足跡(吉備の中山) [岡山県]

岡山県岡山市の吉備の中山にあるダイボーの足跡(だいぼーのあしあと)です。

ダイボーと呼ばれる巨大な坊さんの足跡だと伝えられています。


概要


人文研究見聞録:ダイボーの足跡(吉備の中山) [岡山県]
足跡のように窪んでいます

案内板によれば、この足跡のような窪地はダイボー(大きな坊さん)の足跡だと伝えられているそうです。縦横ともに長さ20メートルの広さがあり、深さ50センチ程度です。これを足の大きさから考えると、ダイボーの身長は140メートルほどになり、日本各地に伝承されている大太郎法師(ダイダラボッチ)に似ていますが、伝説の詳細は不明です。ちなみに岡山県勝田郡奈義町には三穂太郎(さんぶたろう)という巨人の伝説がありますが、これとも関連性はないようです。

また、伝説から離れてみると、この窪地は元々は深さ1.5メートル程度の人工池だったと考えられていますが、その目的や造られた年代などはよく分かっていないそうです。立地的に細谷川の上方にあり、窪地の北側には畳一畳程度の岩があって、その岩の付近に窪地に水を溜めることのできる雨水の吹出口があることから、その岩を依代として、ここで水にまつわる祭祀が行われていたとも推測されています。

料金: 無料
住所: 岡山県岡山市北区一宮

参考サイト: http://kibinonakayama.com/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。