八畳岩・八畳岩古墳(吉備の中山) [岡山県]
2020/06/24
岡山県岡山市の吉備の中山にある八畳岩(はちじょういわ)と八畳岩古墳(はちじょういわこふん)です。
八畳岩は天井部が八畳もある吉備の中山の代表的な磐座で、八畳岩古墳は付近にある横穴式石室の古墳です。
八畳岩(八畳岩磐座)
案内板によれば、この岩は周辺の岩石群の中で最も大きなもので、平になった天井部が畳八畳分の広さがあることから「八畳岩」と呼ばれています。また、八畳岩の北側の根元部分の土中からは多数の土師器の破片が見つかり、古くは祭祀で使われた器は終わった後に割られて土中に埋めたとされることから、この岩を神の依代として祭祀を行ったと考えられており、これに倣ってこの場所では毎年5月に「磐座祭」が行われているそうです。
八畳岩古墳
八畳岩古墳は、八畳岩付近にある横穴式石室の古墳で、平成24年(2012年)に清掃中に発見されたそうです。墳丘の大部分が流出し、天井石は落ちた状態になっていますが、本来は直径15メートル、高さ3メートル程度の本格的な円墳で、遺骸を葬った石室は左袖形で全長9メートルで、玄室は長さ5.5メートル、幅1.6メートル、高さ1.6メートルの中型規模だったと考えられており、築造時期は古墳時代末期にあたる6世紀後半で、山塊の北に住んでいた当時の有力者の家族墓だったと推定されています。
周辺の様子
八畳岩は写真のような岩だらけの地帯にあります。
土器片が発見されているので、昔は祭祀場だったと考えられているようです。
スポンサーリンク
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿