人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館

桃太郎神社宝物館です。

宝物館では、桃太郎に関する歴史的資料全国の桃太郎グッズを観覧することができます。なお、嘘か真か、「鬼の金棒」をはじめ、「鬼の珍宝」、「鬼が島の岩」など、世にも珍しい代物も展示されています。

また、かつては「鬼の骨」や「鬼の頭蓋骨」、「桃太郎が生まれたと伝えられる桃」なども展示されていたそうですが、放火により焼失してしまったそうです。これらは現在、写真のみの展示となっています。

以下、その一部を紹介したいと思います。


鬼の金棒

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の鬼の金棒

桃太郎神社の宝物館に展示されている「鬼の金棒」です。

長さはおよそ130cm程度でしょうか?(意外と短かったです)

信じるか信じないかはあなた次第です。


鬼の子のミイラ(写真)

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の鬼の子のミイラ

桃太郎神社の宝物館に展示されている「鬼の子のミイラ」の写真です。

かつては実物があったのでしょうか?

なお、この写真に関わらず、全国に展示されている鬼のミイラには「指が3本」という特徴がある模様です。

この特徴に、何か重要な意味が込められている気がしますね。


鬼が島の岩

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の鬼が島の岩

桃太郎神社の宝物館に展示されている「鬼が島の岩」です。

「鬼が島は悪者が二度と住まないようにと、焼きはらわれたので、このような黒い色をしています」という説明がされています。

ちなみに、後ろの写真が過去に焼失した「鬼の頭蓋骨」です。


桃形の瓦

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の桃形の瓦

桃太郎神社の宝物館に展示されている「桃形の瓦」です。

宝物館の説明によると、「桃は悪魔と不浄を除き、邪気 不幸 災難 疫病を払う」と言われており、犬山城にも使われているそうです。

奈良の法隆寺にも桃形の瓦がありました。また、調べてみると、他の文化財にも桃形の瓦が見られるようです。魔除けとされる所以は、おそらく古事記の黄泉の国の話なのでしょう(推論です)。

桃は中国では不老不死の仙果だったり、日本では魔除け(厄除け)だったりと、冷静に考えれば非常に不思議な果物ですよね。ですから、桃には個人的に好奇心をそそられます。


鬼の珍宝

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の鬼の珍宝

桃太郎神社の宝物館に展示されている「鬼の珍宝」です。

「鬼が島で発見された」と謳われています。

「珍しい宝」と書いて「珍宝」とは、なかなか粋なネーミングセンスですね。

なお、既に石化しており、カッチカチに硬いんだそうです。


鬼の珍宝の化石

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の鬼の珍宝の化石

桃太郎神社の宝物館に展示されている「鬼の珍宝の化石」です。

こちらは犬が噛み切ったとされています。長さは15cmです。


化石

人文研究見聞録:桃太郎神社の宝物館の鬼の化石

桃太郎神社の宝物館に展示されている「化石」です(何の化石?)。


関連記事:桃太郎神社

料金: 大人200円 小人100円
住所: 愛知県犬山市栗栖字古屋敷
営業: 9:30~16:30、無休(社務所・宝物館営業時間)
交通: 犬山遊園駅(徒歩35分、自動車で移動することが望ましい)

公式サイト: http://www.yha.gr.jp/momotaro/shrine.html
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。