人文研究見聞録:高津川(島根県)

島根県西部を流れる一級河川、高津川(たかつがわ)です。

高津川は、一級河川の中で唯一 ダムが一切ありません。そのため、貯水されることが無く、常に新鮮で豊かな水量を湛えており、日本有数の清流として知られています。

人文研究見聞録:高津川(島根県)
益田市内から望む高津川の河原
人文研究見聞録:高津川(島根県)
益田市内から望む高津川

また、その清流で育った天然鮎(アユ)が特に有名であり、3月~8月末までの間、中上流域では鮎釣りが盛んに行われています。


そのほか、ツガニ(モクズガニ)も有名であり、鮎(アユ)とツガニは益田市の名産にもなっているそうです。

人文研究見聞録:鮎(アユ)
鮎(アユ)
人文研究見聞録:ツガニ(モクズガニ)
ツガニ(モクズガニ)

なお、「シルクウェイにちはら(益田市街と津和野までの道の途中にある道の駅)」の裏手からは、高津川の中流を間近で眺めることができます。そこから望む高津川は非常に美しく、まさに絶景と言えますね。

人文研究見聞録:高津川(島根県)
日原から望む高津川の河原
人文研究見聞録:高津川(島根県)
日原から望む高津川

シラサギをはじめとする野鳥も多く生息しており、バードウォッチングにも最適です。

人文研究見聞録:白鷺(シラサギ)
白鷺(シラサギ)
人文研究見聞録:鳶(トビ)
鳶(トビ)

なお、「シルクウェイにちはら」では、夏場にカヌーが体験できるそうです。また、キャンプや鮎釣りも行えます。

ちなみに、高津川には大蛇にまつわる伝説が残されており、「田野原(鹿足郡吉賀町)の一本杉に出雲から逃げてきたヤマタノオロチの魂が宿り、水が沸いて高津川となった」という伝説が知られているようです。

そのほか、有綱(鹿足郡吉賀町)では、4mを越す大蛇が地元の戦国武将・長嶺氏によって退治されたという逸話や、日原の下瀬頼豊(中世の武将)が川に潜った大蛇を追い払ったという逸話が残っているとされています。


住所: 島根県鹿足郡津和野池村1997-4(シルクウェイにちはら)、島根県西部(益田市内など)
営業: 8:00~20:00、無休(シルクウェイにちはら)
交通: 青原駅(「シルクウェイにちはら」まで徒歩24分)、益田駅からなど(車移動が望ましい)

公式サイト: http://www.silkway.co.jp/(シルクウェイにちはら)
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。