人丸塚 [兵庫県]
2015/09/17
兵庫県明石市にある人丸塚(ひとまるづか)です。
古代の宮廷歌人・柿本人麻呂を祀った塚であるとされています。
概要
人丸塚は、明石公園にある明石城跡の坤櫓の付近に位置しており、以下のような伝承が残されています。
一.弘仁3年(812)、僧 空海がここに揚柳寺(ようりゅうじ)を建てた
一.仁和(880)の頃、住職 覚証(かくしょう)が柿本人麻呂公の夢のお告げで人麻呂公を祀った
一.明石城築城後は城の守り神として祀られてきた
一.仁和(880)の頃、住職 覚証(かくしょう)が柿本人麻呂公の夢のお告げで人麻呂公を祀った
一.明石城築城後は城の守り神として祀られてきた
上記のことから、平安時代に揚柳寺の住職である覚証によって、飛鳥時代の宮廷歌人であった柿本人麻呂公の神霊がここに祀られ、後に明石城の守護神とされたということが分かります。なお、この伝承は、そのまま付近に鎮座する柿本神社の由緒へと繋がるものです。
また、人丸塚と呼ばれていることから、人麻呂公を埋葬した墳丘であろうと考えられがちですが、発掘調査の結果、誰かを埋葬したと思われる痕跡は発見されず、土の盛り方も乱雑であったことから、「人工的な墳丘ではあるが、古墳ではない」と断定されたんだそうです。
ちなみに、人麻呂公の死没地は、島根県西部の江津市や益田市であるという説が有力とされています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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