四国八十八ヶ所1番札所 竺和山霊山寺 [徳島県]
2015/11/12
徳島県鳴門市にある霊山寺(りょうぜんじ)です。
四国八十八箇所霊場の第一番札所であり、釈迦如来を本尊とする高野山真言宗の寺院となっています。
そのため、お遍路の出発地として知られ、境内にはお遍路さん(巡礼者)が集まっている様子が見られます。
なお、一般的なお遍路さんは、菅笠を被り、白装束を羽織って、金剛杖を持っているというスタイルです。
しかし、私服のお遍路さんも結構見られるため、服装に拘らない人も多いようですね。
お遍路の基礎知識についてはこちらの記事を参照:【お遍路とは?】
寺院概要
縁起
寺伝によれば、奈良時代の天平年間(729~749年)に聖武天皇の勅願により、行基(ぎょうき)によって開創され、弘仁6年(815)に空海(弘法大師)がここを訪れ21日間(三七日)留まって修行したと云われています。
その際に天竺(インド)の霊鷲山で釈迦が仏法を説いている姿に似た様子を感得し、天竺の霊山である霊鷲山を日本(和国)に移すとの意味から竺和山霊山寺と名付け第一番札所としたされています。
本尊
・釈迦如来(しゃかにょらい):仏陀(仏の悟りを開いた人)となった釈迦の尊称
→ 真言:ノウマク サンマンダ ボダナン バク
→ 上座部仏教(小乗仏教)では、現世における唯一の仏とみなさる
→ 初期の仏像とされるが、「法句経」などでは釈迦は偶像崇拝に否定的である
→ 真言:ノウマク サンマンダ ボダナン バク
→ 上座部仏教(小乗仏教)では、現世における唯一の仏とみなさる
→ 初期の仏像とされるが、「法句経」などでは釈迦は偶像崇拝に否定的である
札所番号について
札所番号の由来については、史実ではなく、後の人々が空海ゆかりの寺々を霊場に定めたものと推定されています(史実における空海は、弘仁年間には都で密教の普及に努めていたとされる)。
そのため、札所番号は江戸時代に庶民による霊場巡礼が盛んになった頃に出版された「四国邊路道指南(しこくへんろみちしるべ)」の著者である真念によって定められたという説が有力とされています。
参拝の作法(お遍路用)
お遍路で一般的な参拝の作法を一応記載しておきます。なお、霊山寺で朱印を受ける際には、お遍路用のガイドブック(小冊子)を無料で貰うことができます(自分の場合、納経後に渡された)。
準備する物(最低限)
・線香
・ロウソク
・ライター
・経本
・納経帳
・納札(祈願がある場合)
・線香
・ロウソク
・ライター
・経本
・納経帳
・納札(祈願がある場合)
参拝の手順
1.山門で合掌、一礼して入る
2.手水舎で手と口を清める(手水の作法と同様)
3.本堂に納札を納める(祈願がある人のみ)
4.本堂に参拝する(ロウソク1本、線香3本をあげて、賽銭をした後にお経をあげる)
5.大師堂に納札を納める(祈願がある人のみ)
6.大師堂に参拝する(ロウソク1本、線香3本をあげて、賽銭をした後にお経をあげる)
7.納経所にて朱印・御影を受ける(7:00~17:00まで、各寺300円)
8.山門で合掌、一礼して出る
※ロウソクは自分で火を付ける必要があるとされる(他のロウソクから点火すると、他人の業を貰うとため)
1.山門で合掌、一礼して入る
2.手水舎で手と口を清める(手水の作法と同様)
3.本堂に納札を納める(祈願がある人のみ)
4.本堂に参拝する(ロウソク1本、線香3本をあげて、賽銭をした後にお経をあげる)
5.大師堂に納札を納める(祈願がある人のみ)
6.大師堂に参拝する(ロウソク1本、線香3本をあげて、賽銭をした後にお経をあげる)
7.納経所にて朱印・御影を受ける(7:00~17:00まで、各寺300円)
8.山門で合掌、一礼して出る
※ロウソクは自分で火を付ける必要があるとされる(他のロウソクから点火すると、他人の業を貰うとため)
読経の手順(四国遍路の小冊子による)
1.開経偈(かいきょうげ)
2.懺悔文(ざんげもん)
3.三帰(さんき)
4.三賁(さんきょう)
5.十善戒(じゅうぜんかい)
6.発菩提心真言(ほつぼだいしんごん)
7.三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)
8.般若心経(はんにゃしんぎょう)
9.十三仏真言(じゅうさんぶつしんごん)
10.光明真言(こうみょうしんごん)三遍
11.大師宝号(だいしごほうごう)三遍
12.廻向(えこう)
※読経の手順はガイドブックなどによって微妙に異なり、1度でも良いという説もある(内容は経本などを参照)
1.開経偈(かいきょうげ)
2.懺悔文(ざんげもん)
3.三帰(さんき)
4.三賁(さんきょう)
5.十善戒(じゅうぜんかい)
6.発菩提心真言(ほつぼだいしんごん)
7.三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)
8.般若心経(はんにゃしんぎょう)
9.十三仏真言(じゅうさんぶつしんごん)
10.光明真言(こうみょうしんごん)三遍
11.大師宝号(だいしごほうごう)三遍
12.廻向(えこう)
※読経の手順はガイドブックなどによって微妙に異なり、1度でも良いという説もある(内容は経本などを参照)
境内の見どころ
山門(仁王門)
霊山寺の山門です。
1番札所に相応しく?、入口にはお遍路さんの格好のマネキンが立てられています。
手水舎
霊山寺の手水舎です。
手水蜂の前には観音像と蛙像が配されています。
本堂
霊山寺の本堂です。本尊に釈迦如来を祀っています。
また、本堂の横に納経所があり、そこではお遍路グッズの数々が販売されています。
ちなみに、堂内にはナウマン象の歯と牙の化石が安置されています。
大師堂
霊山寺の大師堂です。
真言宗の開祖・空海(弘法大師)を祀っています。
放生池
霊山寺の放生池(ほうじょうち)です。
池内には天を仰ぐ童子像が配され、多数の錦鯉が放流されています。
多宝塔
霊山寺の多宝塔です。
室町時代の建造物であり、内部に五智如来像を安置しているとされています。
十三佛堂
霊山寺の十三佛堂です。
十三佛および不動明王が祀られています。
黄金の童子像
霊山寺にある黄金の童子像です。
総合案内所・納経所
霊山寺の総合案内所です。
中にはお遍路に必要とされるあらゆるものが販売されており、納経帳の朱印受付も行っています。
大麻山
霊山寺の駐車場からは、鳴門市最高峰の山である大麻山(おおあさやま)を望むことができます。
西遊記のオブジェ
霊山寺の駐車場には、西遊記を中心とする仏像やオブジェが多数安置されています。
その中に孫悟空が釈迦如来に頭を下げている場面がありますが、どうみても中宮寺の弥勒菩薩像です。
料金: 無料
住所: 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 板東駅(徒歩11分)、徳島バス大麻線「霊山寺前」下車
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/01ryozenji/
住所: 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 板東駅(徒歩11分)、徳島バス大麻線「霊山寺前」下車
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/01ryozenji/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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