四国八十八ヶ所29番札所 摩尼山国分寺(土佐国分寺) [高知県]
2015/11/15
高知県南国市にある土佐国分寺(とさこくぶんじ)です。
四国八十八箇所霊場二十九番札所であり、本尊に千手観世音菩薩を祀る真言宗智山派の寺院となっています。
奥の院は北西の岡豊町に位置しており、そこには朱塗りの毘沙門堂と毘沙門の滝があるとされています。
お遍路の基礎知識についてはこちらの記事を参照:【お遍路とは?】
寺院概要
縁起
奈良時代中期(741年)に聖武天皇による国分寺建立の詔により、諸国に建てられた国分寺の一つとされています。
寺伝によれば、行基(ぎょうき)が自ら彫造した千手観世音菩薩を本尊として開創したとされ、平安時代の弘仁6年(815年)に空海(弘法大師)が毘沙門天を彫造して奥の院に安置し、真言宗の寺院としたと云われています。
また、『続日本紀』にも「天平勝宝8年(756年)、土佐を含む26ヶ国の国分寺に仏具等を下賜した」とあるため、史実においても、それ以前には創建されていたと推定されているそうです。
なお、鎌倉時代より度々兵火に遭って荒廃したとされますが、室町末期(1558年)に長宗我部氏によって復興され、現在に至るとされています。
本尊
・千手観音(せんじゅかんのん):衆生をあまねく救う大願を千本の手に表している観音
→ 真言:オン バザラ タラマ キリク ソワカ
→ 真言:オン バザラ タラマ キリク ソワカ
境内の見どころ
山門の金剛力士像(仁王像)
土佐国分寺の山門には特徴的な仁王像が安置されており、その目はまるで少女漫画のようになっています。
なお、山門自体は、江戸時代(1655年)に土佐藩の2代藩主である山内忠義によって寄進されたものとされています。
金堂
土佐国分寺の金堂です。
戦国時代(1558年)に長宗我部国親、元親によって再建され、2014年に屋根が葺替えられたとされています。
大師堂
土佐国分寺の大師堂です。
江戸時代初期(1634年)に建立されたものであり、堂内には神輿の様なものが安置されています。
開山堂
土佐国分寺の開山堂です。
鐘楼
土佐国分寺の鐘楼です。
光明殿
土佐国分寺の光明殿です。
酒断地蔵尊(ひとこと地蔵)
土佐国分寺の酒断地蔵尊(さけだちじぞうそん)です。
かつては一言地蔵と呼ばれ、藩政時代には土佐藩主が安全を祈願したと云われています。
その後、昭和期に一人の女性が夫の断酒を祈願し、それが成就したことから噂が一気に広まったとされています。
それ以来、酒断ち地蔵という名で呼ばれるようになったんだそうです。
納経所
土佐国分寺の納経所では、無料飲料のお接待を受けることができます。
なお、そのメニューは、煎茶、玄米茶、コーヒー、水(白湯)となっています。
料金: 無料
住所: 高知県南国市国分546(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 御免駅(徒歩34分)、土佐電鉄バス領石行「国分寺通り」下車
公式サイト: http://www.tosakokubunji.org/
住所: 高知県南国市国分546(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 御免駅(徒歩34分)、土佐電鉄バス領石行「国分寺通り」下車
公式サイト: http://www.tosakokubunji.org/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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