野田愛宕神社 [千葉県]
2016/01/14
千葉県野田市にある愛宕神社(あたごじんじゃ)です。
愛宕駅付近に鎮座する平安中期創建の古社であり、祭神に火伏の神であるカグツチを祀っています。
なお、本社の北に位置する西光院は かつて愛宕神社の別当寺だったそうです。
そのため、愛宕神社には神仏習合の跡が多く見られます。
加えて、磐座信仰の痕跡である「磐境」もあるなど、なかなか見どころの多い神社となっています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、延長元年(923年)、野田開墾の後に火難を防ぐため、山城国愛宕郡愛宕(現・京都市右京区)の里から当地に迦具土神(カグツチ)を勧請して氏神として祀ったことに始まるとされています。
なお、野田郷開墾後の当時は、郷内に勢力を伸ばし始めた土豪(農兵)らの間に争いが絶えず、山火事ばかりでなく兵火の心配も多かったため、ここに火伏の神を祀ったものと伝えられているそうです。
祭神
愛宕神社の祭神は以下の通りです。
・迦具土神(カグツチ):由緒書によれば「雷神を祀り、防火を司る神」とされる
→ 「カグ」は火の輝き、「ツチ」は強い霊力を指すとされる
→ 古代の農耕守護・五穀豊穣の神とされる
→ 愛児(あたご)さまとして、子供の成長、成育の神としても崇められる
→ 「日本神話」ではイザナミの死の原因となった火の神とされる
→ 「カグ」は火の輝き、「ツチ」は強い霊力を指すとされる
→ 古代の農耕守護・五穀豊穣の神とされる
→ 愛児(あたご)さまとして、子供の成長、成育の神としても崇められる
→ 「日本神話」ではイザナミの死の原因となった火の神とされる
境内社
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愛宕神社の境内社は以下の通りです。
・稲荷神社:稲荷神(宇迦之御魂神)を祀っていると思われる
・秋葉神社:秋葉大権現(火之迦具土大神)を祀っていると思われる
・三峰神社:伊弉諾尊・伊弉册尊を祀っていると思われる
・松尾大神:大山咋神・中津島姫命を祀っていると思われる
・大鳥神社:日本武尊を祀っていると思われる
・疱瘡神:疱瘡神を祀っていると思われる
・天満宮:菅原道真公を祀っていると思われる
・秋葉山
・秋葉神社:秋葉大権現(火之迦具土大神)を祀っていると思われる
・三峰神社:伊弉諾尊・伊弉册尊を祀っていると思われる
・松尾大神:大山咋神・中津島姫命を祀っていると思われる
・大鳥神社:日本武尊を祀っていると思われる
・疱瘡神:疱瘡神を祀っていると思われる
・天満宮:菅原道真公を祀っていると思われる
・秋葉山
境内の見どころ
鳥居
愛宕神社の鳥居です。
拝殿
愛宕神社の拝殿です。
江戸時代の文献『竹堂随筆』によれば、野田市は「かごめかごめ」の童謡の発祥地とされてるそうです。
それに関連して、一説には当社の拝殿に「籠の鳥」の彫刻が鎮座していると云われています。
本殿
愛宕神社の本殿です。
文政7年(1824年)に再建されたものであり、周りには透かし彫り彫刻群が施されています(県指定の有形文化財)。
神楽殿
愛宕神社の神楽殿です。
勝軍地蔵尊
愛宕神社の勝軍地蔵尊です。
脇社
愛宕神社の脇社です。
延命水
愛宕神社の延命水です。
石燈籠
愛宕神社の石燈籠です。
享和2年(1802年)に寄進されたもので、当時の呼称である「愛宕大権現」と刻まれています。
雪見灯篭
愛宕神社の雪見灯篭です。
文政12年(1829年)に寄進されたものとされています。
力石
愛宕神社の力石(ちからいし)です。
醤油の圧搾用の重石であり、若者が力自慢に用いたものとも云われています。
磐境
愛宕神社の磐境(いわさか)です。
古代の磐座信仰に由来する形式で祀られた神社であり、ここに神が降りてくるとされています。
料金: 無料
住所: 千葉県野田市野田725
営業: 終日開放
交通: 愛宕駅(徒歩5分)
住所: 千葉県野田市野田725
営業: 終日開放
交通: 愛宕駅(徒歩5分)
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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