漢國神社 [奈良県]
2017/06/13
奈良県奈良市にある漢國神社(かんごうじんじゃ)です。
飛鳥時代に創建された古社であり、祭神に園神(大物主命)・韓神(大己貴命・少彦名命)を祀っています。
また、日本の饅頭発祥の地とされ、境内には饅頭の祖神として林浄因を祀る林神社があります。
神社概要
由緒
公式サイトによれば、推古元年(593年)2月3日に大神君白堤(おおみわのきみ しらつつみ)が勅命によって園神(そのかみ、大物主命)を祀ったことに始まり、後の養老元年(717年)11月28日に藤原不比等が韓神(からかみ、大己貴命・少彦名命)二座を相殿として合祀したと伝えられています。
社名については、古くは春日率川坂岡社(もしくは園韓神社)と称しており、韓神の韓が「漢」、園神の園が「國」となって「漢國神社」という社名になったそうです。
また、当社の境内には日本唯一の饅頭の神社とされる林神社(りんじんじゃ)があります。
祭神
漢國神社の祭神は以下の通りです。
・園神(ソノカミ):大物主命(オオモノヌシ)を指すとされる
→ 一説に創建当初に祀られたのは媛踏蹈鞴五十鈴媛命と大物主命とも云われる
・韓神(カラカミ):大己貴命(オオナムチ)・少彦名命(スクナヒコナ)の二神を指すとされる
→ 一説に創建当初に祀られたのは媛踏蹈鞴五十鈴媛命と大物主命とも云われる
・韓神(カラカミ):大己貴命(オオナムチ)・少彦名命(スクナヒコナ)の二神を指すとされる
境内社
林神社
漢國神社の境内社である林神社(りんじんじゃ)です。
日本唯一の饅頭の神社とされており、日本最初の饅頭を作ったとされる林浄因(りんじょういん)を祀っています。
なお、当社の由緒と祭神は以下の通りです。
【由緒】
貞和5年(1349年)に中国から来日した林浄因(りんじょういん)が、当社の社頭に住居して日本で最初の餡の入った饅頭を作って販売したところ、奈良の人々の好評を得て、足利将軍家から宮中にまで広まったとされます。
この功績により、林浄因の饅頭屋は足利義政より直筆の「日本第一番本饅頭所」の看板を賜り、林家は京都烏丸三条の北家と奈良林小路の南家に分かれて共に饅頭屋として栄えたとされ、その後 江戸に移ると将軍家、明治には宮内省の御用となり、現在は東京の塩瀬総本家として この歴史を受け継いでいるそうです。
林神社は日本における饅頭の祖として林浄因を祀ったことに始まり、昭和53年(1978年)には菓祖神の田道間守(タジマモリ)を合祀して、饅頭・菓子の祖神を祀る神社として関係する業界の信仰を集めているとされています。
なお、毎年4月19日に行われる林神社例大祭「饅頭まつり」では、全国各地の菓子業者が神前に自家製の銘菓を献上し、一般参拝者向けにも無料で饅頭と抹茶が振る舞われるそうです。
【祭神】
・林浄因命(りんじょういん):室町時代に中国から渡来した人物で、日本最初の饅頭を作ったとされる
・田道間守(タジマモリ):新羅王子・天日槍の後裔で、垂仁天皇の時代に常世国から非時香果(橘)を持ち帰った
貞和5年(1349年)に中国から来日した林浄因(りんじょういん)が、当社の社頭に住居して日本で最初の餡の入った饅頭を作って販売したところ、奈良の人々の好評を得て、足利将軍家から宮中にまで広まったとされます。
この功績により、林浄因の饅頭屋は足利義政より直筆の「日本第一番本饅頭所」の看板を賜り、林家は京都烏丸三条の北家と奈良林小路の南家に分かれて共に饅頭屋として栄えたとされ、その後 江戸に移ると将軍家、明治には宮内省の御用となり、現在は東京の塩瀬総本家として この歴史を受け継いでいるそうです。
林神社は日本における饅頭の祖として林浄因を祀ったことに始まり、昭和53年(1978年)には菓祖神の田道間守(タジマモリ)を合祀して、饅頭・菓子の祖神を祀る神社として関係する業界の信仰を集めているとされています。
なお、毎年4月19日に行われる林神社例大祭「饅頭まつり」では、全国各地の菓子業者が神前に自家製の銘菓を献上し、一般参拝者向けにも無料で饅頭と抹茶が振る舞われるそうです。
【祭神】
・林浄因命(りんじょういん):室町時代に中国から渡来した人物で、日本最初の饅頭を作ったとされる
・田道間守(タジマモリ):新羅王子・天日槍の後裔で、垂仁天皇の時代に常世国から非時香果(橘)を持ち帰った
その他の境内社
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漢國神社のその他の境内社は以下の通りです。
・水神社
・源九郎稲荷社:宇賀御魂神を祀る
・八王子社:八王子神を祀る(宗像正前大神とも、神屋楯姫命とも)
・葵神社:東照大権現(徳川家康)を祀る
・不詳社
・源九郎稲荷社:宇賀御魂神を祀る
・八王子社:八王子神を祀る(宗像正前大神とも、神屋楯姫命とも)
・葵神社:東照大権現(徳川家康)を祀る
・不詳社
境内の見どころ
鳥居
漢國神社の鳥居です。
神門
漢國神社の神門です。
手水舎
漢國神社の手水舎です。
傍らに水神社が祀られています。
拝殿
漢國神社の拝殿です。
白雉塚
漢國神社にある白雉塚(はくちづか)です。
養老5年(721年)に百済王より貢献された白雉が、神亀元年(724年)9月18日に埋められた塚とされています。
饅頭塚
漢國神社にある饅頭塚(まんじゅうづか)です。
林浄因の饅頭を気に入った後村上天皇は、林浄因に宮女を与えたとされます。
その結婚式で振る舞った紅白饅頭の一組を埋めたのが この饅頭塚なんだそうです。
饅頭のオブジェ
林神社には饅頭のオブジェが安置されています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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