人文研究見聞録:くるみ餅 (堺名物)[大阪府]

大阪府堺市の名物である くるみ餅 です。

中世に生まれた歴史ある和菓子であり、堺市の かん袋 という和菓子屋で食べることができます。


概要

人文研究見聞録:くるみ餅 (堺名物)[大阪府]
くるみ餅
人文研究見聞録:くるみ餅 (堺名物)[大阪府]
かん袋

堺名物のくるみ餅は、「かん袋」という和菓子屋の歴史ある餅菓子で、現在では一口大の餅に青大豆で作られた緑色のアンコが掛かった「くるみ餅」と、これに かき氷を掛けた「氷くるみ餅」が販売されています。

かん袋」は、鎌倉末期の元徳元年(1329年)に和泉屋徳兵衛が開いた「和泉屋」という店に始まり、室町中期(1420年頃)に堺が明との貿易港として栄えてた頃、明から仕入れた農作物と塩を挽き合わて餅菓子を作ったとされます。

この餅菓子は餅を包(くる)んで食べるところから「くるみ餅」と名づけられ、後に輸入されるようになった砂糖から、甘味が加えられて現在のくるみ餅となったそうです(木の実のクルミでは無い)。

感想

人文研究見聞録:くるみ餅 (堺名物)[大阪府]
氷くるみ餅
人文研究見聞録:くるみ餅 (堺名物)[大阪府]
氷くるみ餅(氷の下)

くるみ餅は上記の通り、一口大の餅に青大豆で作られた緑色の餡が掛かった餅菓子で、お茶に添えられて出されます。

餡(ソース)は抹茶風味で深く濃厚な味わいで、上品な甘みがあり、餅とソースが絡んで なかなか美味しかったです。

氷くるみ餅は、かき氷自体には味はありませんが、冷えたくるみ餅が楽しめるので、暑い時期にはオススメです。

料金: 360円~
住所: 大阪府堺市堺区新在家町東1丁2-1(マップ
営業: 10:00~17:00(火・水定休)
交通: 寺地町駅(徒歩3分)

公式サイト: http://www.kanbukuro.co.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。