神魂神社(大庭大宮) [島根県]
2017/09/24
島根県松江市にある神魂神社(かもすじんじゃ)です。
神代に天穂日命によって創建されたと伝わる古社であり、祭神に伊弉冊大神・伊弉諾大神を祀っています。
また、一説に出雲大社の元の地とも言われており、六社参りで知られる意宇六社の一社にも数えられています。
なお、国宝指定される最古の大社造の本殿は非常に見応えがあるので、とてもオススメの神社です。
神社概要
由緒
社伝によれば、天照大神(アマテラス)に"大国主命(オオクニヌシ)との国譲り交渉"を命じられた天穂日命(アメノホヒ)が出雲の大庭釜ケ谷に天降り、当地に伊弊冊大神(イザナミ)を祀ったことに始まるとされます。
以後、天穂日命の子孫が元正天皇霊亀2年(716年)に至るまで出雲国造として25代まで当社に奉仕し、斉明天皇の御代に勅令によって出雲大社の修繕を命じられたことを機に出雲大社に移住したとされています。
出雲国造家は現在は出雲大社の宮司家として知られていますが、国造家の代替わり儀式である「神火相続式」「古伝新嘗祭」は、明治の初めまで当社で行われていたそうです。
また、社伝には 上記のことを併せて「当社が古代出雲の神都であり…」とあり、毎年10月には全国の八百万の神々が集う神在祭も行われているとされることから、神魂神社は出雲大社の元の地であるとも言われています。
なお、由緒書による説明は以下の通りです。
【神魂神社 案内】
当社は出雲国造の大祖・天穂日命(アメノホヒ)が この地に天降られ、出雲の守護神として創建、以来、天穂日命の子孫が出雲国造として25代まで奉仕され、大社移住後も「神秘相続式(ひつぎそうぞくしき)」「古伝新嘗祭(こでんにいなめさい)」奉仕のために参向されている。
本殿は室町時代初期、正平元年(1346年)建立の大社造で、その大きさは3間4方・高さ4丈あり、出雲大社本殿とは規模を異にするが、床が高く、木太く、とくに宇豆柱(うづばしら)が壁から著しく張り出していることは、大社造りの古式に則っているとされ、最古の大社造として昭和27年3月に国宝に指定されている。
本殿内は狩野山楽土佐光起の筆と伝えられる壁画9面にて囲まれ、天井は9つの瑞雲が5色に彩られている。
当社は出雲国造の大祖・天穂日命(アメノホヒ)が この地に天降られ、出雲の守護神として創建、以来、天穂日命の子孫が出雲国造として25代まで奉仕され、大社移住後も「神秘相続式(ひつぎそうぞくしき)」「古伝新嘗祭(こでんにいなめさい)」奉仕のために参向されている。
本殿は室町時代初期、正平元年(1346年)建立の大社造で、その大きさは3間4方・高さ4丈あり、出雲大社本殿とは規模を異にするが、床が高く、木太く、とくに宇豆柱(うづばしら)が壁から著しく張り出していることは、大社造りの古式に則っているとされ、最古の大社造として昭和27年3月に国宝に指定されている。
本殿内は狩野山楽土佐光起の筆と伝えられる壁画9面にて囲まれ、天井は9つの瑞雲が5色に彩られている。
国譲り神話についてはこちらの記事を参照:【大国主の国譲り(古事記版)】【大国主の国譲り(日本書紀版)】
祭神
神魂神社の祭神は以下の通りです。
・伊弉冊大神(イザナミ):『記紀』において国産み・神産みの女神とされる
・伊弉諾大神(イザナギ):『記紀』において国産み・神産みの男神とされる
・伊弉諾大神(イザナギ):『記紀』において国産み・神産みの男神とされる
境内社
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神魂神社の境内社は以下の通りです。
・杵築社
・伊勢社
・熊野社
・武勇社
・蛭子社
・荒神社
・外山社
・貴布祢稲荷両神社
・秋葉社
・伊勢社
・熊野社
・武勇社
・蛭子社
・荒神社
・外山社
・貴布祢稲荷両神社
・秋葉社
境内の見どころ
参道鳥居
神魂神社の参道鳥居です。
参道
神魂神社の参道です。
灯籠が並んで配置されており、趣のある参道となっています。
鳥居
神魂神社の鳥居です。
手水舎
神魂神社の手水舎です。
柄杓が竹で作られており、味のある手水舎となっています。
不詳社
神魂神社の不詳社です。
石段
神魂神社の石段です。
そこそこ長い石段であり、頂上付近から拝殿が見えます。
拝殿
神魂神社の拝殿です。
本殿
神魂神社の本殿です。
室町初期の正平元年(1346年)に再建されたものであり、現存する最古の大社造として国宝に指定されています。
社殿全景
神魂神社の社殿全景です。
古代出雲大社を彷彿とさせる非常に雄大で、見応えのある社殿となっています。
御釜殿
神魂神社の御釜殿です。
天穂日命(アメノホヒ)が降臨時に使用したとされる鉄の大釜が保存されています。
社務所
神魂神社の社務所です。
神木
神魂神社の神木です。
謎の穴
神魂神社の境内には謎の穴があります。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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