塩冶神社(鹽冶神社) [島根県]
2017/09/05
島根県出雲市にある塩冶神社(えんやじんじゃ)です。
奈良時代以前から当地の産土神とされる古社であり、祭神に鹽冶毘古命など8柱の神を祀っています。
なお、『出雲国風土記』においては「夜牟夜社」に比定されています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、創建年代は不詳であるものの、古くから塩治郷の産土神として祀られていたとされ、地名として「塩治」の字が用いられたのが神亀3年(726年)であることから、これ以前の創祀であるとされています。なお、『出雲国風土記』では「夜牟夜社」に比定されています。
また、鎌倉時代には、時の守護職である塩治頼泰(えんやよりやす)が勇武を尊んだことから、誉田別命(八幡大神)を勧請・合祀したことにより、塩治八幡と呼ばれたとされます(当初は現在地の東方ないし北方の山の手に在ったとされ、八幡神の勧請とともに正徳3年(1713年)に現在地に遷座したとされる)。
なお、由緒書による説明は以下の通りです。
【塩冶神社】
当社は、大国主命の御孫神である塩治毘古命と、その妻神である塩治毘売命を主祭神として御祭りしております。
御創建の年代はあまりにも古く、詳しくは判りませんが、地名として塩治(出雲風土記では夜牟夜・止屋)の字が始めて用いられたのは神亀3年(西暦726年)であります。
当時、塩治郷を治められた産土神様として郷民の崇敬していた事は明らかであり、爾来、今日に至るまで引き続き塩治の郷の氏神様として信奉して参った次第であります。
尚、鎌倉時代に時の守護職・塩治頼泰公が勇武を尊ぶ趣意から、誉田別命を合殿に勧請したことにより塩治八幡とも呼称されて参りました。
当社は、大国主命の御孫神である塩治毘古命と、その妻神である塩治毘売命を主祭神として御祭りしております。
御創建の年代はあまりにも古く、詳しくは判りませんが、地名として塩治(出雲風土記では夜牟夜・止屋)の字が始めて用いられたのは神亀3年(西暦726年)であります。
当時、塩治郷を治められた産土神様として郷民の崇敬していた事は明らかであり、爾来、今日に至るまで引き続き塩治の郷の氏神様として信奉して参った次第であります。
尚、鎌倉時代に時の守護職・塩治頼泰公が勇武を尊ぶ趣意から、誉田別命を合殿に勧請したことにより塩治八幡とも呼称されて参りました。
祭神
塩冶神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・鹽冶毘古命(ヤムヤヒコ):『出雲国風土記』でアヂスキタカヒコネの子とされる(大国主の孫)
・鹽冶毘賣命(ヤムヤヒメ):史書には登場しない神で、当社ではヤムヤヒコの妻とされる
・鹽冶毘古麻由彌命(ヤムヤヒコマユミ):不明(ヤムヤヒコの子神とみられる)
・燒太刀天穗日子命(ヤキタチヒモリオオホヒコ):『延喜式神名帳』にてヤムヤヒコの子神とされる
【合祀神】
・誉田別命(ホンダワケ):第15代天皇であり、八幡神として全国の八幡宮などで祀られる
・事代主命(コトシロヌシ):大己貴命(大国主、大物主)の子であり、恵比須神として信仰される
・大山祇命(オオヤマヅミ):山を司る神とされる
・塩冶判官高貞(えんやはんがんたかさだ):鎌倉後期の武将で、出雲国と隠岐国の守護となった
・鹽冶毘古命(ヤムヤヒコ):『出雲国風土記』でアヂスキタカヒコネの子とされる(大国主の孫)
・鹽冶毘賣命(ヤムヤヒメ):史書には登場しない神で、当社ではヤムヤヒコの妻とされる
・鹽冶毘古麻由彌命(ヤムヤヒコマユミ):不明(ヤムヤヒコの子神とみられる)
・燒太刀天穗日子命(ヤキタチヒモリオオホヒコ):『延喜式神名帳』にてヤムヤヒコの子神とされる
【合祀神】
・誉田別命(ホンダワケ):第15代天皇であり、八幡神として全国の八幡宮などで祀られる
・事代主命(コトシロヌシ):大己貴命(大国主、大物主)の子であり、恵比須神として信仰される
・大山祇命(オオヤマヅミ):山を司る神とされる
・塩冶判官高貞(えんやはんがんたかさだ):鎌倉後期の武将で、出雲国と隠岐国の守護となった
境内社
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塩冶神社の境内社は以下の通りです。
・荒神社
・天満宮
・稲荷社
・不詳社
・天満宮
・稲荷社
・不詳社
境内の見どころ
鳥居
塩冶神社の鳥居です。
石段
塩冶神社の石段です。
神門(随神門)
塩冶神社の神門です。
当社の随神は、向かい合わせに祀られています。
狛犬
塩冶神社の狛犬です。
拝殿
塩冶神社の拝殿です。
注連縄
塩冶神社の注連縄です。
本殿
塩冶神社の本殿です。
社日
塩冶神社の社日碑(社日塔)です。
社日とは中国から伝わった風習で、土地・部族の守護神である社(土地の守護神・土の神)を祀る信仰とされます。
この信仰が伝わって以来、地神や田の神の信仰と習合して全国的に広まったとされ、当地方には碑や塔が多く見られます。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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