佐波神社 [山口県]
2017/11/04
山口県防府市にある佐波神社(さばじんじゃ)です。
明治期に周辺の四社を合併した神社で、祭神に天照皇大神と他23柱の神を祀っています。
合併された神社は古いものでは第12代景行天皇の時代に遡る古社もあるようです。
神社概要
由緒
由緒書によれば、明治40年(1907年)6月4日に金切神社・浜宮神社・国庁八幡宮・日吉神社の四社を合併して佐波神社と改称したとされています。合併された神社の由緒は以下の通りです。
【金切神社】
由緒書によれば、第14代仲哀天皇が熊襲征討のために筑紫に向っている折、天皇の御幸を聞いた岡縣主が周防国佐波浦に参り、天皇を迎えて三種の宝物と魚塩の地を献上して帰順の意を表明すると、天皇は これを戦勝の吉兆として悦んで賊軍討伐のためにアマテラスと他13柱の神を祀ったことに始まるとされます。
その後は周防国の総社として、代々の国司・藩主をはじめ、多くの人々の崇敬を集めたとされています。
【浜宮神社】
第12代景行天皇が熊襲征討のために筑紫に向かう折、勝間の浦に三女神を祀ったことに始まるとされています。
【国庁八幡宮】
天平勝宝3年(751年)に大和国の手向山八幡宮(奈良県)から勧請された八幡宮で、国衙に鎮座していたことから衙頭八幡と号されたとされています。
【日吉神社】
多々良梛原に俊乗坊重源が勧請した神社と伝えられており、旧号を山王社というとされています。
由緒書によれば、第14代仲哀天皇が熊襲征討のために筑紫に向っている折、天皇の御幸を聞いた岡縣主が周防国佐波浦に参り、天皇を迎えて三種の宝物と魚塩の地を献上して帰順の意を表明すると、天皇は これを戦勝の吉兆として悦んで賊軍討伐のためにアマテラスと他13柱の神を祀ったことに始まるとされます。
その後は周防国の総社として、代々の国司・藩主をはじめ、多くの人々の崇敬を集めたとされています。
【浜宮神社】
第12代景行天皇が熊襲征討のために筑紫に向かう折、勝間の浦に三女神を祀ったことに始まるとされています。
【国庁八幡宮】
天平勝宝3年(751年)に大和国の手向山八幡宮(奈良県)から勧請された八幡宮で、国衙に鎮座していたことから衙頭八幡と号されたとされています。
【日吉神社】
多々良梛原に俊乗坊重源が勧請した神社と伝えられており、旧号を山王社というとされています。
祭神
佐波神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・天照皇大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
【配祀神】
・素盞嗚尊(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
・三穂津姫命(ミホツヒメ):タカミムスビの娘で、大物主の后となった神
・級長津彦命(シナツヒコ):「日本神話」で神産みによって生まれた風の神(男女一対の男神に当たる)
・級長津姫命(シナツヒメ):「日本神話」で神産みによって生まれた風の神(男女一対の女神に当たる)
・倉稲魂命(ウカノミタマ):稲荷神であり、スサノオの御子神とされる
・表筒男命(ウワツツノオ):住吉大社で祀られる住吉三神の一柱
・中筒男命(ナカツツノオ):同上
・底筒男命(ソコツツノオ):同上
・大己貴命(オオナムチ):オオクニヌシの名で知られる出雲大社の主祭神
・事代主命(コトシロヌシ):大己貴命(大国主、大物主)の子であり、恵比須神として信仰される
・建御名方命(タケミナカタ):諏訪大神、諏訪大明神とも呼ばれ、諏訪大社の主祭神として有名(大国主の御子神)
・武甕槌命(タケミカヅチ):「国譲り神話」において出雲の大国主と交渉し、国譲りを成した神(鹿島神宮の主祭神)
・経津主命(フツヌシ):「国譲り神話」においてタケミカヅチと共に国譲り交渉した神(香取神宮の主祭神)
・田心姫命(タゴリヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱(多紀理姫命とも)
・市杵島姫命(イチキシマヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱(弁財天と習合)
・湍津姫命(タギツヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱
・豊玉彦命(トヨタメヒコ):「日本神話」に登場するワダツミに当たり、海の神とされる
・保食命(ウケモチ):稲荷神社で祀られることが多い神であり、「日本神話」では食料を生み出す神とされる
・水分神(ミクマリノカミ):水の分配を司る神とされる
・大山咋神(オオヤマクイ):山背国を開拓したとされる比叡山の神(松尾大社・日吉大社で祀られる)
・応神天皇(おうじんてんのう):第15代天皇であり、八幡神として全国の八幡宮などで祀られる
・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう):第14代天皇であり、八幡宮で祀られることが多い(后・神功皇后、子・応神天皇)
・神功皇后(じんぐうこうごう):仲哀天皇の皇后であり、応神天皇の母に当たる
・天照皇大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
【配祀神】
・素盞嗚尊(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
・三穂津姫命(ミホツヒメ):タカミムスビの娘で、大物主の后となった神
・級長津彦命(シナツヒコ):「日本神話」で神産みによって生まれた風の神(男女一対の男神に当たる)
・級長津姫命(シナツヒメ):「日本神話」で神産みによって生まれた風の神(男女一対の女神に当たる)
・倉稲魂命(ウカノミタマ):稲荷神であり、スサノオの御子神とされる
・表筒男命(ウワツツノオ):住吉大社で祀られる住吉三神の一柱
・中筒男命(ナカツツノオ):同上
・底筒男命(ソコツツノオ):同上
・大己貴命(オオナムチ):オオクニヌシの名で知られる出雲大社の主祭神
・事代主命(コトシロヌシ):大己貴命(大国主、大物主)の子であり、恵比須神として信仰される
・建御名方命(タケミナカタ):諏訪大神、諏訪大明神とも呼ばれ、諏訪大社の主祭神として有名(大国主の御子神)
・武甕槌命(タケミカヅチ):「国譲り神話」において出雲の大国主と交渉し、国譲りを成した神(鹿島神宮の主祭神)
・経津主命(フツヌシ):「国譲り神話」においてタケミカヅチと共に国譲り交渉した神(香取神宮の主祭神)
・田心姫命(タゴリヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱(多紀理姫命とも)
・市杵島姫命(イチキシマヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱(弁財天と習合)
・湍津姫命(タギツヒメ):「日本神話」の誓約で生まれた宗像三女神の一柱
・豊玉彦命(トヨタメヒコ):「日本神話」に登場するワダツミに当たり、海の神とされる
・保食命(ウケモチ):稲荷神社で祀られることが多い神であり、「日本神話」では食料を生み出す神とされる
・水分神(ミクマリノカミ):水の分配を司る神とされる
・大山咋神(オオヤマクイ):山背国を開拓したとされる比叡山の神(松尾大社・日吉大社で祀られる)
・応神天皇(おうじんてんのう):第15代天皇であり、八幡神として全国の八幡宮などで祀られる
・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう):第14代天皇であり、八幡宮で祀られることが多い(后・神功皇后、子・応神天皇)
・神功皇后(じんぐうこうごう):仲哀天皇の皇后であり、応神天皇の母に当たる
境内社
佐波神社の境内社は以下の通りです。
・鐘栄稲荷神社:宇迦之御魂大神(稲荷神)を祀る
境内の見どころ
社頭
佐波神社の社頭の様子です。
大村能章歌碑
佐波神社の社頭には、防府市生まれの作曲家である大村能章の歌碑が安置されています。
石の桶
佐波神社の境内には石の桶があります(防府天満宮にもある)。
鳥居
佐波神社の鳥居です。
拝殿
佐波神社の拝殿です。
本殿
佐波神社の本殿です。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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