周防国分寺 [山口県]
2017/11/05
山口県防府市にある周防国分寺(すおうこくぶんじ)です。
奈良時代に聖武天皇によって創建された国分寺の一つで、本尊に薬師如来を祀っています。
なお、境内には菅原道真公ゆかりの井戸もあり、道真公の自画像が寺宝として保存されているそうです。
寺院概要
縁起
wikipediaによれば、当寺は天平13年(741年)の聖武天皇の詔によって各国に建立されたうちの周防国の国分寺であり、『続日本紀』に周防国分寺の名前が出てくることから、天平勝宝8歳(756年)までには完成していたと考えられているそうです。
また、公式サイトによれば、創建当初は2町四方の寺域で、その中に南大門・中門・回廊・金堂・講堂・七重塔などの七堂伽藍があり、本尊は丈六の釈迦如来だったとされ、正式名称は金光明四天王護国の寺だったとされています。
中世には応永24年(1417年)に焼失し、応永28年(1421年)に大内盛見により金堂(本堂)が再建され、その後は周防国を治めた毛利氏の保護を受け、金堂や仁王門の修築が行われたとされます。
近代には昭和32年(1957年)に「周防国分寺旧境内」として境内地が国の史跡に指定され、創建当初の境内を現在も維持していることが珍しい例とされています。
なお、案内板による説明は以下の通りです。
【周防国分寺 由緒】
周防国分寺は、天平13年(741年)に発せられた聖武天皇の詔によって国ごと建てられた国分僧寺の一つで、創建年代は不詳ですが、天平勝宝8年(756年)より遡るものと推測されています。
これまでの調査によると、金堂は創建当初から現在の位置にあると考えられ、塔・南門・中門・回廊などの伽藍が推測されています。創建当初の寺域をほぼ維持していることは、全国の国分寺の中でも希有であることから国の史跡に指定されています。
周防国分寺は、天平13年(741年)に発せられた聖武天皇の詔によって国ごと建てられた国分僧寺の一つで、創建年代は不詳ですが、天平勝宝8年(756年)より遡るものと推測されています。
これまでの調査によると、金堂は創建当初から現在の位置にあると考えられ、塔・南門・中門・回廊などの伽藍が推測されています。創建当初の寺域をほぼ維持していることは、全国の国分寺の中でも希有であることから国の史跡に指定されています。
本尊
・薬師如来(やくしにょらい):東方の浄瑠璃世界の主で、12の誓願を起こし、生ある全てのものを救う仏
→ 本地垂迹説において、スサノオの本地とされた
→ 本地垂迹説において、スサノオの本地とされた
境内の見どころ
楼門(山門)
周防国分寺の楼門です。
文禄5年(1596年)に毛利輝元によって再建され、その後 江戸期と昭和期に修理が行われたとされています。
なお、昭和41年(1966年)に山口県の有形文化財の指定を受けたそうです。
五本線の筋塀
周防国分寺の筋塀は五本線になっています。
筋塀は御所や勅願寺などに用いられる皇室由来の格式の高さを表すものであり、五本線が最高とされているそうです。
塔跡
周防国分寺の塔跡です。
創建当初は七重塔があったとされています。
金堂
周防国分寺の金堂です。
安永8年(1779年)に毛利重就によって再建され、平成9年(1997年)に8年かけて大修理が行われたそうです。
なお、堂内には50躯の仏像が安置されており、500円で拝観することができます。
境内の鳥居
周防国分寺の境内には鳥居があります(鎮守社の跡でしょうか?)。
水鑑の井戸
周防国分寺の境内にある水鑑の井戸です。
平安時代に菅原道真公が左遷されて太宰府に向かう折、当寺に参詣して住職に授戒を受けたとされます。
その際に、この井戸に自分の姿を移して自画像を描き、奉納したという伝説が残っているそうです。
その自画像は寺宝として今でも残っているとされ、防府天満宮の御神幸祭のときに祀っているとされています。
持仏堂(客殿)
周防国分寺の持仏堂です。
聖天堂
周防国分寺の聖天堂です。
聖天尊(歓喜天)が祀られています。
料金: 境内無料(金堂500円)
住所: 山口県防府市国分寺町2-67(マップ)
営業: 9:00~12:00、13:00~16:00(金堂)
交通: 防府駅(徒歩25分)
公式サイト: http://www.suoukokubunji.jp/
住所: 山口県防府市国分寺町2-67(マップ)
営業: 9:00~12:00、13:00~16:00(金堂)
交通: 防府駅(徒歩25分)
公式サイト: http://www.suoukokubunji.jp/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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