上田神社(伊勢市) [三重県]
2018/01/26
三重県伊勢市にある上田神社(うえだじんじゃ)です。
月讀宮付近に鎮座する神社であり、祭神に素戔嗚尊・大山祗命・菅原道真公を祀っています。
当地 中村町の産土神とされ、古くは式年制で建て替えられていたそうです。
また、鳥居や社殿が真っ白に塗られている珍しい神社となっています。
神社概要
由緒
由緒書などによれば、創建年代は不詳とされるものの、当社は素戔嗚尊(スサノオ)を祀る中村町の産土神であり、元は「八王子社」と称していたとされ、明治3年(1870年)に地名から上田神社と改称したとされます。
また、建久3年(1192年)の『皇大神宮年中行事』には「2月11日、八王子祭り。黄葉遊び、今月の吉日を選びて参勤する。直会・饗膳あり。祭りの後、神楽三番拝見し、天神社に参拝してから内宮へ帰った」とあることから、古くから祭が行われていた記録もあるそうです。
室町時代以降は戦乱などの影響で祭が不順になるものの、当地の禰宜によって祭が続けられ、江戸時代には禰宜の参向もなくなり、2月の例祭のみ、内宮神楽役人らが祭りに奉仕し、明治維新後には祠掌(神官)が置かれるようになって祭典を執行したとされます。
また、社殿の造営(神遷)は、慶長11年(1606年)から明治39年(1906年)までは20年に一度建て替える式年制だったとされますが、明治41年(1908年)の神社合祀令によって四郷神社に合祀され、その後、分祀となったため、昭和29年(1954年)に現在地に再興され、平成26年(2014年)11月に遷座(建替)が行われて現在に至るとされています。
祭神
上田神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・素戔嗚尊(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
→ 牛頭天王(ゴズテンノウ)と習合しており、その他の地域の「八王子社」の主祭神となっていることも多い
【合祀神】
・大山祗命(オオヤマヅミ):「日本神話」に登場する神で、山を司る神とされる
・菅原道真公(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
・素戔嗚尊(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
→ 牛頭天王(ゴズテンノウ)と習合しており、その他の地域の「八王子社」の主祭神となっていることも多い
【合祀神】
・大山祗命(オオヤマヅミ):「日本神話」に登場する神で、山を司る神とされる
・菅原道真公(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
境内社
上田神社の境内社は以下の通りです。
・不詳社
境内の見どころ
一の鳥居
上田神社の一の鳥居です。
歩道橋付近にあり、白く塗られていることが特徴的です。
二の鳥居
上田神社の二の鳥居です。
こちらの鳥居も白く塗られています。
拝殿
上田神社の拝殿です。
鳥居と同様に白く塗られています(境内のものの多くが白く塗られている)。
奉納絵画
上田神社の拝殿内には、いくつかの絵画が奉納されています。
本殿
上田神社の本殿です。
こちらも白く塗られており、非常に美しい社殿となっています。
磐座(石神さん)
上田神社の境内には「石神さん」と呼ばれる磐座が祀られています。
パンフレットによれば、中村の地域には多くの「石神さん」が祀ってあるそうです。
また、拝殿の西側には多くの石神さんを集めたものが「寄せ神さん」として祀られています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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