人文研究見聞録:大土御祖神社・宇治乃奴鬼神社 [三重県]

三重県伊勢市にある大土御祖神社(おおつちみおやじんじゃ)です。

伊勢神宮の内宮摂社であり、内宮摂社の宇治乃奴鬼神社(うじのぬきじんじゃ)を合祀しています。

なお、境内には内宮の摂末社である国津御祖神社・葦立弖神社が鎮座しています。


神社概要

大土御祖神社

wikipediaによれば、延暦23年(804年)以前の創建で、祭神に大国玉命・水佐々良比古命・水佐々良比賣命を祀っており、大土神社・所神社・所御社とも呼ばれたとされます(倭姫命が定めたと伝わる)。

中世には祭祀が断絶してしまったとされますが、寛文3年(1663年)に遷御の儀を以って再興され、『延暦儀式帳』および『倭姫命世記』に記述によって旧社地の特定は容易であったと見られているそうです。

なお、当社は『延喜式神名帳』の「大土御祖神社」に比定されており、現在は内宮摂社のうち 第10位となっています。

【祭神】

・大国玉命(オオクニタマ):国生神の御子神で、土地の守護神とされる
・水佐々良比古命(ミズササラヒコ):国生神の御子神で、水の神とされる(男神)
・水佐々良比賣命(ミズササラヒメ):国生神の御子神で、水の神とされる(女神)

宇治乃奴鬼神社

wikipediaによれば、祭神に高水上神を祀っている内宮末社の第8位の神社であり、明治4年(1871年)に大土御祖神社に同座したとされています(倭姫命が定めたと伝わる)。


【祭神】

・高水上神(タカミナカミ):大水上命の御子神で、灌漑用水の神とされる

料金: 無料
住所: 三重県伊勢市楠部町(マップ
営業: 終日開放
交通: 五十鈴川駅(徒歩15分)
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。