人文研究見聞録:元宮磐座(吉備の中山) [岡山県]

岡山県岡山市の吉備の中山にある元宮磐座(もとみやいわくら)です。

吉備津彦神社に社殿が建てられる前に磐座信仰で祀られていた巨岩とされています。


概要


案内板によれば、この巨岩は 神社に社殿が無かった古い時代に自然物に神が鎮座しているものとして崇め祀った磐座信仰に基づくもので、吉備津彦神社では社殿が建てられる前の元の御宮であると考えて、元宮磐座と名付けて祀っているとされます。

夏至の日には、この磐座と吉備津彦神社の本殿を結ぶ延長線上に太陽が昇ることから、吉備津彦神社では5月の第2日曜日に「磐座祭」を執り行い、この元宮磐座を中心に吉備の中山にある他の磐座や古墳を巡り祀っているそうです。

元宮磐座の様子


 
人文研究見聞録:元宮磐座(吉備の中山) [岡山県]
正面
 
人文研究見聞録:元宮磐座(吉備の中山) [岡山県]
横側

元宮磐座は吉備の中山の北峰頂上にある巨岩で、しめ縄が巻かれた状態で祀られています。実物は写真で見るよりも巨大で迫力満点があります。この磐座の近くには経塚遺跡・八大龍王・龍神社があります。

料金: 無料
住所: 岡山県岡山市北区一宮

参考サイト: http://kibinonakayama.com/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。