人文研究見聞録:皆神山 [長野県]

長野県長野市松代にある皆神山(みなかみやま)です。

30~35万年前の安山岩質の溶岩ドームと云われており、古来より聖山と伝えられてきたことから、国内でも有数のパワースポットとして知られています。なお、諸宗教においても聖地とされることから、山内には多種多様な神仏が祀られています。

また、この山は「太古に作られた世界最大のピラミッド」という説があり、山内にある案内板には『古事記』に登場する神の乗物は「宇宙船」であり、神々は「宇宙を航行していた高度な知識を持つ人々である」とハッキリと記されています。

そして、それを裏付けるように、周辺ではUFOと思われる発光物体の目撃情報が数多く報告されているそうです。


概要

人文研究見聞録:皆神山 [長野県]
皆神山の航空写真

皆神山は、長野市松代町の東南に位置する標高679m、周囲約8kmの溶岩ドームであり、形状が円錐形の独立山のため、古来より霊山として信仰の対象とされています。

また、最近では世界最大最古のピラミッドであるとも言われているため、毎年5月5日には地元自治会によって「皆神山ピラミッド祭り」が開催されています。

なお、呼称は「みなかみやま」と一貫されているそうですが、表記については中古は「群神山」、天正の頃には「水上山」、慶長以後は「皆神山」と変化していったとされています。

また、皆神山に鎮座する熊野出速雄神社・侍従神社をはじめ、木花咲耶姫命を祀る富士浅間神社、少彦名命を祀る嘉佐八郎社など、皆神山に鎮座する神々の尊称として「皆神神社」と通称されています。

加えて、皆神山の中腹にある古墳は天照皇大神を祀る「岩戸神社」と呼ばれており、その石室はピラミッドへの入口ではないかとも云われています。

案内板による皆神山の説明

人文研究見聞録:皆神山 [長野県]
上空から見た皆神山

案内板によれば、皆神山について以下のように説明されています。

世界最大で最古の皆神山ピラミッド

皆神山の造山方法はエジプトのピラミッドのように人の労力ではなく、初歩的な重力制御技法(部分的干渉波動の抑圧)により、当時 長野盆地が遊水湖沼(最後のウルム氷期の終末期で東・南信の氷解水による)となっており、その岸のゴロタ石等堆積土砂石を浮場させ、空間移動させるといったダイナミックな方法でした(従って現在でも皆神山 山塊だけが非常に軽く負の重力異常塊となっております)。

この皆神山の盛土的山塊が自重によって、不均衡凝縮=ねじれ摩擦現象=起電=電流発生といったダイナモ機能山塊となり、電磁波が生じ、この磁力と重力制御(反重力)によって物質になったのです。古文書に出てくる天の羅摩舟(アメノカガミブネ)等がこの飛行体です。

謎の皆神山ピラミッド物語

皆神山は古い古墳時代や弥生時代、さらに遡っての縄文時代やエジプト・インダス・黄河・シュメール各文明よりずっと古い、今から約2~3万年前(浅間山、焼岳ができたころ。飯綱・妙高・富士は約九万年前)の超太古ともいうべき遠い旧石器の時代に造られました(人工造山=ピラミッド、ピラミッドはギリシャ語源で三角型のパンの意)。

この皆神山を造った人間は、『古事記』に出てくる須佐之男命(スサノオノミコト、自然主義的な科学技術者の集団の総称)で現代科学とは全く異質で遥かに優れた高い知的能力を持つ人類でした(旧ネアンデルタール人系)。

では、何のために造ったのかというと、墳墓ではなく地球上の各地や、宇宙空間への航行基地として造られたのです。

皆神山ピラミッドの祭神は知力・体力の神

超太古の宇宙航行基地である皆神山の祭神は高度の知的能力集団で、皆 宇宙航行や宇宙基地に関係する次の四神です。

・熊野出速雄命(クマノイズハヤオノミコト)
 → 宇宙船「天の羅摩舟(アメノカガミブネ)」等の航行の技術・管理を引き継いだ最後の集団で、北信地方の開拓祖神
・少名毘古那神(スクナビコナノカミ)
 → 宇宙船で皆神山航行基地を離着した大国主命の参謀集団
・泉津事解男神(ヨモツコトサカノオ)
 → 皆神山航行基地をはじめ、全宇宙基地を管理した集団
・速玉男神(ハヤタマオノカミ)
 → 地球周回軌道の人工衛星(宇宙航行の中継基地)の技術者の集団

このように皆神山は、神々が活躍した基地であり、宇宙船で現れたり、姿を消したりしたので、自然人たちは神聖な山=高天原(たかまがはら)として崇め、後世に伝えたものです。

見どころ

人文研究見聞録:皆神山 [長野県]
皆神神社

皆神山の主な見どころは以下の通りです。

・岩戸神社:山の中腹に「天の岩戸」とされる古墳があり、ピラミッドの入口であると云われている
・底なし沼:皆神山の山門の隣の二つの池は「底なし沼」とされている
皆神神社山頂には多数の神社が鎮座しており、いわゆる神社神道で見られない神々も祀られている
・黒山椒魚の産卵地:山頂のため池はクロサンショウウオの産卵地とされている
・謎の井戸:山頂の富士浅間神社の裏手には「謎の井戸」がある
・小丸山古墳:天岩戸神社のちょうど反対側に位置する古墳で、古人大兄皇子の墓とされる(天照大御神の墓とも)
・大日堂:大正時代に「小丸山古墳は天照大御神の御陵である」と云われ、その根拠となった石碑がある
・湧水:大日堂の入口には、湧水がこんこんと湧き出す場所がある
・松代大本営跡:太平洋戦争末期に首都の移転地となり、その計画に基づいて掘られた地下壕の跡がある

諸説

人文研究見聞録:皆神山 [長野県]
皆神神社の天地カゴメの宮の紋章

皆神山については以下の様なが唱えられています。

・俗にUFO発着地と言われている(UFOの目撃多発地帯であるため)
・案内板によれば、人工造成山とされており、重力も地上と異なるとされている
・山田久延彦によれば、世界最大最古のピラミッドとされる
・諏訪に勢力拡大した三輪氏は、奈良県の三輪山の代わりとして信仰していた
・山根キクによれば、キリストの修行地であり、釈迦の誕生地であるという
・太平洋戦争末期、日本政府は東京から皆神山・象山に中枢機能を移転しようとも
・大本の出口王仁三郎によれば、皆神山を「地教山」であり、世界の中心地であるとされる
・天地カゴメ之宮の奇妙な紋章は、天皇家とユダヤを繋ぐ「日ユ同祖論」に関するものという説がある

伝説

人文研究見聞録:皆神山 [長野県]
岩戸神社

皆神山には以下の様な伝説があるとされています。

・天岩戸神話
・慶長3年(1598年)の田丸の殿様の鷹狩りの際に大天狗が現れて、皆神山での殺生は許さないと叱った話
・侍従坊(内山満顕)の着物を無理に借用したため、城下の大火を引き起こしたという話
・修行僧たちの野荒らしを狐の仕業にしてしまい、狐の詫証文をとった話

最近の研究


近年、皆神山の知名度が上がったことから、最近では多くの個人によって研究されています。

以下のビデオシリーズが興味深い内容を語っているので、ここに紹介しておきます。

HARRY山科の皆神山の謎シリーズ(Youtube)

料金: 無料
住所: 長野県長野市松代町豊栄(山道入口
営業: 終日開放
交通: 自動車推奨、長野駅からバス「桑根井入口」もしくは「松代高校」下車(松代駅は廃線)
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。