錦天満宮 [京都府]
2015/02/26
京都市中京区にある錦天満宮(にしきてんまんぐう)です。
新京極という繁華街の一角に位置しており、学問の神・菅原道真公(すがわらみちざね)を祀る神社として、学業成就・商売繁盛などに御利益があるとされています。
なお、真夜中でもライトアップされるため、夜の参拝者も少なくはありません。
神社概要
由緒
創建は平安時代に遡り、長保5年(1003)に菅原道真の父親である菅原是善の旧邸「菅原院」を源融の旧邸・六条河原院の跡地に移築して「歓喜寺」が創建され、その鎮守社として天満天神を祀ったことに始まるとされています。
その後、天正15年(1587年)に豊臣秀吉の都市計画によって歓喜寺とともに現在地に遷座され、明治期の神仏分離令に伴って歓喜寺が東山五条に移転されたことから、現在では神社だけが残されているんだそうです。
祭神
錦天満宮の祭神は以下の通りです。
・菅原道真(すがわらのみちざね):平安中期の政治家(死後、天満天神として信仰される)
境内社
塩竈神社
錦天満宮の境内社・塩竈神社(しおがまじんじゃ)です。
祭神に光源氏のモデルとされる源融公(みなもとのとおる)を祀っており、安産の御神徳があるとされています。
日之出稲荷神社
錦天満宮の境内社・日之出稲荷神社(ひのでいなりじんじゃ)です。
祭神に倉稲魂命(ウカノミタマ)を祀っており、商売繁盛の御神徳があるとされています。
白太夫神社
錦天満宮の境内社・白太夫神社(しらだゆうじんじゃ)です。
祭神に伊勢外宮の神官であった渡會春彦(わたらいはるひこ)を祀っており、子授けの御神徳があるとされています。
菅原是善に世継ぎがない時、渡會春彦を通じて伊勢神宮に祈願し、後に道真公を授かったとされています。
その縁で渡會春彦は道真公の守役として忠誠を尽くしたとされ、それに因んでここに祀られているんだそうです。
七社之宮
錦天満宮の境内社・七社之宮(ななしゃのみや)です。
一つの社殿に七社の神々を祀っています。その祭神は以下の通りです。
・八幡神社:応神天皇(おうじんてんのう)
・床浦神社・竃神社:竃神(かまどかみ)
・市杵島神社:市杵島姫命(イチキシマヒメ)
・熊野神社:伊拝再尊(イザナミ)
・恵美須神社:事代主神(コトシロヌシ)
・事比良神社:大物主神(オオモノヌシ)・少彦名命(スクナヒコナ)
・床浦神社・竃神社:竃神(かまどかみ)
・市杵島神社:市杵島姫命(イチキシマヒメ)
・熊野神社:伊拝再尊(イザナミ)
・恵美須神社:事代主神(コトシロヌシ)
・事比良神社:大物主神(オオモノヌシ)・少彦名命(スクナヒコナ)
境内の見どころ
入口の灯篭
錦天満宮の入口の灯篭です。
錦天満宮は新京極という商店街の中にあるため、夜間にはこの灯篭によってライトアップされます。
本殿
錦天満宮の本殿です。
天満天神こと菅原道真公を祀っており、知恵・学問・商才・招福・厄除・災難除の御神徳があるとされています。
なお、社殿の軒下は煌々と輝く提灯で飾られており、内部には随神と狛犬が安置されています。
神牛像(撫で牛)
錦天満宮の神牛像です。
天満宮でお馴染みの臥牛像であり、勤勉・慈愛・健康の象徴として参拝者に親しまれているとされています。
なお、天満宮における牛には諸説ありますが、一説には天神の神使であり、農耕のシンボルであると云われています。
錦の社の御神水(錦の水)
錦天満宮の手水舎の水は「錦の水」と呼ばれる名水とされており、無味・無臭・無菌の良質な飲料水とされています。
ただし、飲用する際には煮沸するようにとの注意書も見られます(持ち帰り可能です)。
からくりみくじ
錦天満宮のからくりみくじです。
人が近づくと囃子が鳴り出し、機械仕掛けの獅子舞がはじまるというカラクリになっています。
なお、コインを投入してお御籤を買うと獅子舞がお御籤を届ける仕掛けになっており、それが人気を集めているそうです。
ちなみに、錦天満宮の境内には確認した限りでは約3種類のからくりみくじが置かれています。
料金: 参拝無料
住所: 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町9-4(マップ)
営業: 終日開放(社務所 9:00~17:00)、無休
交通: 河原町駅(徒歩4分)、祇園四条駅(徒歩7分)
公式サイト: http://nishikitenmangu.or.jp/
住所: 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町9-4(マップ)
営業: 終日開放(社務所 9:00~17:00)、無休
交通: 河原町駅(徒歩4分)、祇園四条駅(徒歩7分)
公式サイト: http://nishikitenmangu.or.jp/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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