和貴宮神社 [京都府]
2015/09/24
京都府宮津市にある和貴宮神社(わきのみやじんじゃ)です。
創建年代は不明ですが、境内にある「水越岩(みずこしいわ)」という磐座(巨石)を神体として祀った「宮の津」に始まる神社とされ、宮津町の産土神とされています。
神社概要
由緒
案内板によれば、応永28年(1421年)に社殿が建立され、文明2年(1470年)に丹後一宮(籠神社)の祭神を合祀し、以後 丹後一宮別宮総社、江の島の宮、和伎の宮、分宮と称し、後に和貴宮神社と改称して現在に至るとされています。
「平成祭データ」によれば、創祀は室町以前(神代とも)に遡り、"宮津"の地名は当社の祭神を海辺に祀り、"宮の津"と称したことに始まるとされ、社殿の創設は、天御中主神、豊受神、海津見神、猿田彦神、我野姫を祀って"吾野の宮"と称したことに始まるとされます。
また、"宮の津"とは"宮を祀る港の跡"の意であり、境内には海中にあったとされる"波越岩"が未だに残されています。なお、この波越岩は海神が岩の上で釣りをしたという伝説があることから"鯛釣岩"とも呼ばれるそうです。
その他、『丹後旧事記』『丹哥府志』など、丹後地方について記された文献の中にも当社の記録があるようです。
祭神
和貴宮神社の祭神は以下の通りです。
・天之御中主神(アメノミナカヌシ):『古事記』で最初に現れたとされる神。籠神社では豊受大神の別名とされる
・豊受毘売神(トヨウケビメ):食糧を司る神とされ、籠神社では豊受大神の顕現であるとされる
・国常立尊(クニノトコタチ):『日本書紀』で最初に現れたとされる神。籠神社では豊受大神の別名とされる
・天水分神(アマノミクマリ):水の分配を司る神とされ、籠神社の相殿に祀られている
・天照大神(アマテラス):太陽を神格化した神であり、皇室の祖神
・伊邪那岐神(イザナギ):国産み・神産みの男神
・伊耶那美神(イザナミ):国産み・神産みの女神
・海津見美(ワダツミ):海神とも表記され、龍族であるとする説もある
・猿田彦神(サルタヒコ):「日本神話」で天孫の道案内をしたとされる神
・我野姫命(カヤヒメ):別名を野椎神(ノヅチ)といい、野の神とされる
・豊受毘売神(トヨウケビメ):食糧を司る神とされ、籠神社では豊受大神の顕現であるとされる
・国常立尊(クニノトコタチ):『日本書紀』で最初に現れたとされる神。籠神社では豊受大神の別名とされる
・天水分神(アマノミクマリ):水の分配を司る神とされ、籠神社の相殿に祀られている
・天照大神(アマテラス):太陽を神格化した神であり、皇室の祖神
・伊邪那岐神(イザナギ):国産み・神産みの男神
・伊耶那美神(イザナミ):国産み・神産みの女神
・海津見美(ワダツミ):海神とも表記され、龍族であるとする説もある
・猿田彦神(サルタヒコ):「日本神話」で天孫の道案内をしたとされる神
・我野姫命(カヤヒメ):別名を野椎神(ノヅチ)といい、野の神とされる
境内社
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和貴宮神社の境内社は以下の通りです。
・恵美須社:事代主命(コトシロヌシ)
・稲荷社:宇迦之御魂神(ウカノミタマ)
・兵主社:大国主(オオクニヌシ)
・稲荷社:宇迦之御魂神(ウカノミタマ)
・兵主社:大国主(オオクニヌシ)
境内の見どころ
拝殿
和貴宮神社の拝殿です。
神馬像
和貴宮神社の神馬像です。
水越岩(波越岩)
和貴宮神社の境内東に祀られている「水越岩(みずこしいわ)」です。「波越岩(なみこしいわ)」とも呼ばれます。
古くから神社の御神体として祀られている磐座(巨石)であり、かつては此処まで波が来ていたことから この名で呼ばれていたとされているそうです。そのため、此の地は古代は海の水戸(港)であったとされています。
なお、手前には皿のようになった岩もあり、雨の後には水が溜まるような形をしています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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