スクモ塚古墳 [島根県]
2015/10/27
島根県益田市にある須久茂塚古墳(すくもづかこふん)です。
島根県下で最大級(石見地方最大)の古墳とされ、造り出し付きの円墳もしくは方墳との接合墳であるとされています。
現在は国の史跡として無料開放されており、実際に登って見ることも可能です。
なお、古墳名の「スクモ塚」は、不用になった籾穀を何年も積み上げて出来たという伝説に由来すると言われています。
スクモ塚古墳のスペック
スクモ塚古墳は、昭和16年(1941)の発掘調査の結果、島根県下でも希な大円墳として国の史跡に指定され、昭和37年(1962)の県教委の測量調査により、前方後円墳と考えられるようになったとされています。最近は「造り出し付きの大型円墳と方墳が隣接したもの」と考えられているそうです。
また、調査結果によれば、墳丘の表面には葺石が全面に施され、周囲に円筒埴輪が巡らされていたとされています。築造時期は古墳時代(5世紀頃)とされ、被葬者は当地を治めていた豪族である櫛代族(くしろぞく)の首長宿彌であると推定されているようです。
なお、スクモ塚古墳のスペックは以下の通りです。
全体
・全長:100メートル
円墳
・直径:65メートル
・高さ:7メートル
・備考:墳丘の表面には葺石が全面に施され、周囲には円筒埴輪が巡らされていた
造り出し
・縦幅:17メートル
・横幅:15メートル
・高さ:2.5メートル
・備考:両側に陪塚(円墳)があったとされるが、原型を失っている
隣接する方墳
・一辺:10~12メートル
・高さ:1.5メートル
・全長:100メートル
円墳
・直径:65メートル
・高さ:7メートル
・備考:墳丘の表面には葺石が全面に施され、周囲には円筒埴輪が巡らされていた
造り出し
・縦幅:17メートル
・横幅:15メートル
・高さ:2.5メートル
・備考:両側に陪塚(円墳)があったとされるが、原型を失っている
隣接する方墳
・一辺:10~12メートル
・高さ:1.5メートル
スクモ塚古墳の雰囲気
スクモ塚古墳は住宅街の一角に位置しており、近づくにつれて巨大の墳丘が目の前に現れます。
墳丘の周囲には案内板と円筒埴輪のレプリカが展示されており、墳丘の中腹には小さな祠も設置されています。
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また、墳丘には登ることができ、頂上から古墳の全容を望むこともできます。
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古墳の表面は綺麗に整備されており、葺石の残りと見られる石もそのまま安置されているようです。
なお、古墳西側の池には「大賀ハス」と呼ばれる千葉県の遺跡から出土した古代ハスが植えられています。
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このハスは炭素年代測定法によれば3000年前のものとされ、それが長い時を経て芽吹いたんだそうです。
このように、スクモ塚古墳は実際に登って間近で観察することができます。
登れる巨大古墳は全国でも珍しいと思うので、古墳が好きな方にはオススメのスポットです。
料金: 無料
住所: 島根県益田市久城町字須久茂塚
営業: 終日開放
交通: 益田駅(徒歩48分)、石見交通バス「スクモ塚」下車(すぐ)
関連サイト: http://www.city.masuda.lg.jp/kanko/category02.html
住所: 島根県益田市久城町字須久茂塚
営業: 終日開放
交通: 益田駅(徒歩48分)、石見交通バス「スクモ塚」下車(すぐ)
関連サイト: http://www.city.masuda.lg.jp/kanko/category02.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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