伊勢神宮の豆知識(まとめ)
2015/10/03
伊勢神宮の参拝のマナーと豆知識をまとめました。
伊勢神宮の外宮・内宮についてはこちらの記事を参照:【皇大神宮(内宮)】、【豊受大神宮(外宮)】
参拝のマナー
伊勢神宮の参拝のルールは具体的にはありませんが、参考までに紹介しておきます。参拝時の服装
伊勢神宮への参拝時は、できるだけ露出を控えた服装が望ましいとされています。
また、社殿の前では帽子を取って参拝するというのも礼儀の一つです。
これは伊勢神宮に限らず、多くの神社でも同様のことが言えます。
余談ですが、服装によって参拝を断られる場所も存在します(出雲大社の八足門内など)。
そのため、参拝時には夏でもタンクトップやサンダルは控えた方が無難です。
参拝の習わし
主に以下の項目が参拝の習わしとされています。
・外宮・内宮の両方へ参拝する場合は、外宮から先に参拝する
・鳥居の出入りの際に一礼する
・橋を渡る際は通行側を遵守する(進入時:外宮左側/内宮右側、退出時:進入時の逆側)
・正宮参拝の前には手水舎で禊を行う(手と口を清める)
・「二礼二拍手一礼」で拝礼する
・鳥居の出入りの際に一礼する
・橋を渡る際は通行側を遵守する(進入時:外宮左側/内宮右側、退出時:進入時の逆側)
・正宮参拝の前には手水舎で禊を行う(手と口を清める)
・「二礼二拍手一礼」で拝礼する
ただし、上記は具体的な禁足事項として挙げられているわけではありません。
また、境内にも案内板がありますので、それに従って参拝すれば問題ないと思います。
神社にまつわる基礎知識についてはこちらの記事を参照:【神社にまつわる基礎知識】
正宮内は撮影禁止
外宮・内宮 問わず、正宮内および神職の撮影は禁止されています。
これは、正宮前の案内板にも記載されているので、最低限のマナーとして遵守しましょう。
境内へのゴミ捨て禁止
境内は神域ですので、ゴミ捨て禁止は暗黙の了解です。
伊勢神宮の境内には当然ゴミ箱も設置されておりません。ゴミは全て持ち帰りましょう。
境内の禁止エリアへの立入禁止
伊勢神宮の境内には立入禁止エリアが設けられている場所がいくつかあります(外宮の忌火屋殿など)。
そうした場所は紐で仕切られて立入禁止の札が立っているので、そこを乗り越えて立入ることはマナー違反です。
ドローンの使用禁止
書く必要もないかと思いますが、境内でのドローンの使用は当然禁止されています。
他の神社にはあって伊勢神宮にはないもの
伊勢神宮の様式には他の神社と異なる部分が多数あります。鈴(すず)
伊勢神宮の社殿には鈴が設置されていません。
そもそも神社に鈴が普及し始めたのは戦後以降であり、神社に鈴が無いのが普通だったとされています。
そのため、古い歴史を持つ出雲大社や大神神社などにも鈴は置かれていません。
賽銭箱(さいせんばこ)
伊勢神宮の正宮には賽銭箱が置かれていません。
これは「私幣禁断(しへいきんだん)」といって、天皇以外の奉幣を禁止するという古代の制度によるものです。
そのため、現在では賽銭箱の代わりに白い布が敷かれており、そこに賽銭を投げ入れるようになっています。
なお、これは伊勢神宮の別宮や摂末社でも同様の形式となっています(一部を除く)。
注連縄(しめなわ)
伊勢神宮の社殿や鳥居には注連縄が一切張られていません。
その理由は不明ですが、境内には紙垂の付いた細い注連縄が張られている場所もあります。
なお、伊勢地方には年中注連飾りを玄関先に飾るという風習があり、民家やおはらい町の店舗でよく見かけられます。
これはスサノオと蘇民将来にまつわる逸話に由来する「厄除の門符」とされています。
また、「笑門」とも書かれる理由は門符の略称の「将門」が平将門公に通じることを嫌っているためとされています。
ちなみに、平将門公は日本三大怨霊の一人とされますが、敬虔に信仰すれば強力な守護神となるとも云われています。
狛犬(こまいぬ)
伊勢神宮には狛犬が一切置かれていません。
その理由は不明ですが、通説では古来の神道の形式を伝えるため、海外由来の狛犬は置かないと言われています。
なお、これは伊勢神宮の別宮や摂末社でも同様の形式となっています(一部を除く)。
御神籤(おみくじ)
伊勢神宮にはおみくじがありません。
これについては「伊勢神宮は参拝した日が誰でも吉日であるから」と説明されています。
また、「伊勢神宮では個人的な吉凶を占うことがはばかられるから」という別説もあるんだそうです。
なお、伊勢に来ておみくじを引きたいのであれば猿田彦神社がオススメです。
猿田彦神社でまつられるサルタヒコは、神話で天孫を導いたことから「みちひらきの神」と言われています。
そのため「新たな門出を迎える際には適切な道案内をしてくれる」といういわれがあるからです。
トイレットペーパー
伊勢神宮(内宮)の境外にあるトイレにはトイレットペーパーはありません。
その理由は、おはらい町を利用する観光客がトイレットペーパーを大量に使うための措置と言われています。
そのため、必要な場合は事前に用意するか自動販売機で購入する必要があります。
なお、境内のトイレにはちゃんとトイレットペーパーが用意されているようです。
ゴミ箱
伊勢神宮の境内にはゴミ箱が用意されていません。
これもおはらい町の飲食物のゴミなどを、神域に持ち込まないための措置であると思われます。
なお、おはらい町にはゴミ箱があるので、その場で捨てるか持ち帰って捨てましょう。
意外な見どころ
伊勢神宮の外宮と内宮を結ぶ御幸道路(みゆきどうろ)には意外な見どころがあります。大鳥居
内宮別宮の倭姫宮から月讀宮へ向かう御幸道路の途中には大鳥居があります。
この大鳥居は夜間はライトアップされるそうです。
石灯籠
御幸道路沿いには多数の石灯籠が建ち並んでいます。
大きさには色々ありますが、伊勢市の宇治山田駅付近から五十鈴側駅周辺、また一部は志摩市でも見られます。
なお、この石灯篭には「菊家紋章」と「六芒星(籠目)」が同時に彫られていることが特徴です。
これについては謎であるとされており、様々な説が語られています。
こちらの記事で考察しています:【伊勢神宮の石燈籠(菊花紋章と六芒星の謎)】
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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