四国八十八ヶ所53番札所 須賀山圓明寺(円明寺) [愛媛県]
2015/11/25
愛媛県松山市にある円明寺(えんみょうじ)です。
四国八十八箇所霊場の第五十三番札所であり、本尊に阿弥陀如来を祀る真言宗智山派の寺院となっています。
比較的こじんまりとした寺院ですが、境内にはマリア観音像とよばれるキリシタン遺物が残されています。
また、本堂の「龍の彫物」と、大師堂の「格子絵天井」と「特徴的な飾り瓦」が見どころです。
お遍路の基礎知識についてはこちらの記事を参照:【お遍路とは?】
寺院概要
縁起
寺伝によれば、天平勝宝元年(749年)、聖武天皇の勅願を受けて、行基(ぎょうき)が本尊に阿弥陀如来、脇侍に観世音菩薩、勢至菩薩を刻んで開基したとされています。なお、当初は現在地より北の浜にあり、海岸山圓明密寺と称していたそうです。
また、平安時代には、空海(弘法大師)が此処に巡錫し、伽藍を整備したとされています。
鎌倉時代以降は、幾度か兵火に遭って荒廃し、元和年間(1615~1624年)に現在地に移転し、寛永10年(1633年)に須賀専斎重久が私財を以って再興したとされます。そして、寛永13年(1636年)に現在の寺号に改称されたそうです。
本尊
・阿弥陀如来(あみだにょらい):西方の極楽浄土の教主で、生あるもの全てを救う仏とされる
→ 真言:オン アミリタ テイセイ カラ ウン
→ 真言:オン アミリタ テイセイ カラ ウン
境内の見どころ
山門(仁王門)
円明寺の山門です。
門の両側には、特徴的な仁王像が配されています。
特徴的な仁王像 |
中門
円明寺の中門です。
地蔵菩薩
円明寺の地蔵菩薩です。
本堂
円明寺の本堂です。
本尊に阿弥陀如来(あみだにょらい)を祀っています。
なお、天井には左甚五郎作と云われる龍の彫物があり、行いが悪い人が見ると目が光ると云われているそうです。
びんずる尊者
円明寺の本堂の前には、真っ赤なびんずる尊者像があります。
びんずる尊者とは、釈迦の弟子の1人であるビンドラ・バラダージャのこととされています。
また、一般的には撫でるとその部分にご利益のある「撫で菩薩」として親しまれています。
大師堂
円明寺の大師堂です。
本尊の大師像は、拝顔することができます。
大師堂の飾り瓦
円明寺の大師堂には、特徴的な飾り瓦が使用されています。
特に中央にある龍虎の瓦が見どころです。
大師堂の格子絵天井
円明寺の大師堂は格子絵天井となっており、鮮やかな天井画を見ることができます。
観音堂
円明寺の観音堂です。
弁財天
円明寺の弁財天です。
マリア観音像(キリシタン灯籠)
円明寺のマリア観音像です。
「キリシタン灯篭」「十字架灯篭」などとも呼ばれ、灯篭にマリア観音と思われる像が刻まれています。
そのため、隠れキリシタンの信仰に使われたものと考えられているそうです。
料金: 無料
住所: 愛媛県松山市和気町一丁目182番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 伊予和気駅(徒歩3分)、伊予鉄道バス 運転免許センター・太山寺行き「和気」下車
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/ehime/53enmyoji/
住所: 愛媛県松山市和気町一丁目182番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 伊予和気駅(徒歩3分)、伊予鉄道バス 運転免許センター・太山寺行き「和気」下車
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/ehime/53enmyoji/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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