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2015年11月21日土曜日

阿沼美神社 [愛媛県]

人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]

愛媛県松山市味酒町にある阿沼美神社(あぬみじんじゃ)です。

松山城の北西、古町駅付近に鎮座しており、中世以降、歴代松山藩主からの篤い崇敬を集めたとされています。

なお、古くは『延喜式』神名帳の名神大社に列せられた神社であり、味酒町の他に平田町にも論社があります。

※論社(ろんしゃ):延喜式に記載された神社と同一もしくはその後裔と推定される神社のこと


神社概要

創建由緒

人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]

社伝によれば、天智天皇3年(664年)に当時 伊予国守であった越智守興(おちもりおき)が創建したとされ、味耳命(ウマシミミ)の後裔である久米氏の氏神でもあったとされています。また、元々は松山城の建つ勝山の頂上にあり、古くは「勝山三島大明神」とも称していたそうです。

その後、慶長7年(1602年)に加藤嘉明が松山城の築城の際に味酒村に移し、それから「味酒神社」と称するようになり、歴代松山藩主から篤い崇敬を集めたとされています。

なお、『予陽群郷俚諺集』には中世の阿沼美神社の由緒が記されており、それが境内社「勝山八幡神社」の案内板の一部に記載されています。そのため、それを抜粋して以下に転載しておきます。

松山城築城の折、普請奉行の足立重信と山下八兵衛が勝山の調査に来た。すると、山上に社があったので、それを山の北麓に遷座して奉った(詳しくは下記の「勝山八幡神社」を参照)。

一方、西の尾根にも社があり、それについて近くの老夫に尋ねると「越智郡の三島より勧請した三島明神である」という。これは吉祥であるとして、西の山の下味酒村へ遷座して祀った。

その社は「味酒大明神」と呼ばれ、後に「味酒神社」と改称された。これが現在の「阿沼美神社」である。

祭神

阿沼美神社の祭神は以下の通りです。

主祭神

・大山積命(オオヤマツミ):山の神であり、伊予では守護神として「三島大明神」とも称される
・高龗神(タカオカミ):雨を司る龍神とされることが多い(阿沼美神社では龗の字が異なる)
・雷神(イカズチノカミ)
・味耳命(ウマシミミ):高御魂命八世の裔孫だが事蹟不詳、久米氏が末裔に当たるとされる

合祀

・面足神(オモダル):神世七代の第六代の神(男神)
・惶根神(カシコネ):神世七代の第六代の神(女神)
・神八井耳尊(カムヤイミミ):神武天皇の御子であり、綏靖天皇の兄に当たる

勝山八幡神社

人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]

阿沼美神社の境内社である勝山八幡神社には、以下の様な謂れがあります(案内板転載)。

勝山八幡神社

松山の八社八幡の八番社である。『予陽群郷俚諺集』によると、松前城主・加藤嘉明が勝山(今の松山城)に築城を計画し、普請奉行の足立重信、山下八兵衛が調査に来たという。

そのとき、山上に社があり、近くで薪を拾っていた老人に「この宮は何の神か?」と尋ねると、老人は「勝山八幡」と言おうとして「勝たず八幡の宮」と答えた。二人は「不吉ではあるが、敵が城に向かって勝たずなら吉相、それに往古より この山に鎮座している御神であり、勿体ない」として、北の麓に遷して奉ったという。

そして嘉明の後を受けた第二代松山城主・蒲生忠知は、勝山八幡神社を三宝寺とともに移し、明治8年(1875年)、勝山八幡神社は味酒神社(阿沼美神社)の末社として境内に移ったと云われる。

境内の見どころ

拝殿

人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]

阿沼美神社の拝殿です。

緑色の屋根で、鉄筋コンクリート製という珍しい社殿となっています。

本殿

人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]

阿沼美神社の本殿です。

境内社

人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]
金刀比羅神社
人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]
味酒天満神社
人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]
勝山八幡神社
人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]
伊余夷子神社
人文研究見聞録:阿沼美神社 [愛媛県]
稲荷神社

・金刀比羅神社:[主祭神]大物主命、[合祀]盤長姫命・大山作命・木花咲耶姫命・手置帆負命
・味酒天満神社(みさけてんまんじんじゃ):[主祭神]菅原道真、[合祀]平景清
 → 菅原道真公の門弟・味酒安行が創建したとされる
・勝山八幡神社:[主祭神]品陀和氣命(八幡神)、武甕槌命・市杵島姫命・田心姫命・瑞津姫命
 → 松山八社八幡の八番社にあたる。
・伊余夷子神社(いよえびすじんじゃ):[主祭神]蛭子命
・稲荷神社:[主祭神]倉称魂命、[合祀]素盞嗚命・大市姫命

料金: 無料
住所: 愛媛県松山市味酒町3-1-1(マップ
営業: 終日開放
交通: 古町駅(徒歩3分)、本町4丁目駅(徒歩5分)

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