四国八十八ヶ所83番札所 神毫山一宮寺 [香川県]
2015/12/04
香川県高松市にある一宮寺(いちのみやじ)です。
四国八十八箇所霊場の第八十三番札所であり、本尊に聖観音を祀る真言宗御室派の寺院となっています。
創建は古く、飛鳥時代にまで遡り、江戸時代までは隣接する讃岐国一宮の田村神社と同一視されていたそうです。
また、境内には「頭を入れると新境地が開ける」とされる薬師如来の祠があります。
寺院概要
縁起
寺伝によれば、飛鳥時代の大宝年間(701~704年)に義淵(ぎえん)により創建され、当初は「大宝院」と呼ばれる法相宗の寺院であったとされています。その後、行基(ぎょうき)によって「一宮寺」と改められたそうです。
そして、平安時代の大同年間(806~810年)に空海(弘法大師)が訪れて聖観世音菩薩像を刻んで本尊とし、伽藍を整備して真言宗に改宗したとされています。
その後、天正年間(1573~1592年)には長宗我部元親の兵火によって諸堂を焼失したとされますが、後に宥勢大徳によって再興されたそうです。
なお、江戸時代までは讃岐国一宮の田村神社と同一視・混同されていたそうですが、延宝7年(1679年)に高松藩主・松平頼常によって分割され、現在に至るとされています。
本尊
・聖観音(しょうかんのん):「正観音」ともいい、六観音の一尊でもある
→ 真言:オン アロリキャ ソワカ
→ 真言:オン アロリキャ ソワカ
薬師如来の祠(地獄の釜)
一宮寺には薬師如来を祀る石祠があり「祠の中に頭を突っ込むと新境地が開ける」という言い伝えがあるようです。
一方、「地獄の釜が煮えたぎる音が聞こえ、意地が悪い者は頭が抜けなくなる」という伝承もあるため、別名「地獄の釜」とも呼ばれています。なお、この地獄の釜の縁起は以下の通りです。
薬師如来縁起
昔、付近に「おタネ婆さん」という意地の悪い老婆が住んでいました。
ある日、近所の人から「この寺には地獄の釜の煮えたぎる音がする祠があり、悪いことをした人が中に頭を入れると扉が閉まって抜けなくなる」という噂を聞きました。
そこで おタネ婆さんは「そんなことはない、ちょっと試してみよう」と祠に恐る恐る頭を入れてみると、扉が閉まり、下の方からゴォーという地獄の釜が煮える様な音がしてきたのです。
慌てた おタネ婆さんは頭を抜こうとしましたが、いくらやっても抜けません。とうとう恐くなり、涙を流しながら今までの悪事を反省して許しを乞うと、扉が開き、頭がスッと抜けました。それ以来、おタネ婆さんは心を入れ替え、近所の人からも親しまれるようになりました。
この祠は お大師さま(空海)が戒めのために作られたのかも知れませんね。
昔、付近に「おタネ婆さん」という意地の悪い老婆が住んでいました。
ある日、近所の人から「この寺には地獄の釜の煮えたぎる音がする祠があり、悪いことをした人が中に頭を入れると扉が閉まって抜けなくなる」という噂を聞きました。
そこで おタネ婆さんは「そんなことはない、ちょっと試してみよう」と祠に恐る恐る頭を入れてみると、扉が閉まり、下の方からゴォーという地獄の釜が煮える様な音がしてきたのです。
慌てた おタネ婆さんは頭を抜こうとしましたが、いくらやっても抜けません。とうとう恐くなり、涙を流しながら今までの悪事を反省して許しを乞うと、扉が開き、頭がスッと抜けました。それ以来、おタネ婆さんは心を入れ替え、近所の人からも親しまれるようになりました。
この祠は お大師さま(空海)が戒めのために作られたのかも知れませんね。
境内の見どころ
山門
一宮寺の山門です。
外側に大わらじを配し、その奥に仁王像を安置するという変わった形になっています。
鐘楼
一宮寺の鐘楼です。
本堂
一宮寺の本堂です。
本尊に聖観音(しょうかんのん)を祀っています。
大師堂
一宮寺の大師堂です。
堂内の大師像を拝顔することができます。
護摩堂
一宮寺の護摩堂です。
堂内の不動明王像を拝顔することができます。
地蔵堂
一宮寺の地蔵堂です。
菩薩堂
一宮寺の菩薩堂です。
料金: 無料
住所: 香川県高松市一宮町字宮西607番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 一宮駅(徒歩9分)
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/kagawa/83ichinomiyaji/
住所: 香川県高松市一宮町字宮西607番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 一宮駅(徒歩9分)
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/kagawa/83ichinomiyaji/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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