金刀比羅神社・神落萱神社 [三重県]
2016/01/26
三重県伊勢市倭町にある金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)・神落萱神社(かみおちがやじんじゃ)です。
鎌倉時代の開基とされる常明寺(廃寺)の鎮守として創建された神社であり、現在は倭町の産土神となっているそうです。
なお、参道の途中には倭姫命の陵墓とされる尾上御陵があります。
神社概要
由緒
『神社明細帳』によれば、創建年代は不詳とされるものの、12世紀頃の開基とされる常明寺(廃寺)の鎮守として勧請された神社とされ、古くは「金刀比羅大権現」と称されていたとされます。
加えて、当社は讃岐の象頭山金刀比羅(香川県の金刀比羅宮)の分霊を祀ったものであろうとも記載されているようです。
また、慶長~元和年間(1596~1624年)に再建し、さらに天明年間(1781~1789)に新たに社頭を造営したとされ、明治期の神仏分離令により、権現号を改めて「金刀比羅社」と改称したそうです。
なお、常明寺が鎌倉時代以前の創建であることは度会行忠神主の『古老口実伝』に記載されており、天明年間の改造以前は小さな祠だったということが、『神都雑事記』『小祠捨』などに記載してあるとされています。
また、当初は常明寺の本堂の西南に東面して鎮座していたとされますが、明治2年頃に本堂退去すると現在地に遷座され、常明寺門前町といった町名を倭町と改称し、以来、倭町の産土神として尊崇されたそうです。
しかし、明治42年(1909年)3月11日には神社合祀令(神社整理)によって箕曲中松原神社に合祀され、廃絶の憂き目に遭ったものの、昭和22年(1947年)12月10日に氏子の総意によって箕曲中松原神社から分祀し、旧鎮座地に戻ったとされます。
また、この際 同時に箕曲中松原神社に合祀されていた村社神落萱社(草葦不合尊または草野姫命)、無格社尾上社(倭姫命)、同稲荷社(宇迦御魂神)、同三輪社(三輪神)も当社に合祀し、現在に至るとされています。
祭神
金刀比羅神社の祭神は以下の通りです。
主祭神
・大物主命(オオモノヌシ):奈良県の三輪山に鎮まる神(金刀比羅大権現と同神とされる)
合祀神
・宇迦之御魂神(ウカノミタマ):稲荷神
・三輪大神(みわのおおかみ):大物主と同神と考えられている
・倭姫命(ヤマトヒメ):第11代垂仁天皇の第4皇女で、天照大神の御杖代となって 後に皇大神宮を創建した
・神落萱神(かみおちがやのかみ):不詳
・大物主命(オオモノヌシ):奈良県の三輪山に鎮まる神(金刀比羅大権現と同神とされる)
合祀神
・宇迦之御魂神(ウカノミタマ):稲荷神
・三輪大神(みわのおおかみ):大物主と同神と考えられている
・倭姫命(ヤマトヒメ):第11代垂仁天皇の第4皇女で、天照大神の御杖代となって 後に皇大神宮を創建した
・神落萱神(かみおちがやのかみ):不詳
境内の見どころ
参道
金刀比羅神社の参道です。
参道入口には、尾上御陵(倭姫命御陵)と神社の標石があります。
尾上御陵
金刀比羅神社の参道の途中には尾上御陵(倭姫命御陵)があります。
石碑(磐座?)
金刀比羅神社の鳥居付近には注連縄の張られた石碑が安置されています。
標石がありましたが、表示を見逃しました。
千度石
金刀比羅神社の千度石です。
百度参りならぬ、千度参りが必要とされているのでしょうか?
鳥居
金刀比羅神社には、稲荷神社の様に多数の鳥居が奉納されています。
社殿
金刀比羅神社の社殿です。
隣には社務所らしき建物があります。
料金: 無料
住所: 三重県伊勢市倭町18(マップ)
営業: 終日開放
交通: 宇治山田駅(徒歩11分)
公式サイト: http://kyoka.mie-jinjacho.or.jp/shrine/%E9%87%91%E5%88%80%E6%AF%94%E7%BE%85%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%83%BB%E7%A5%9E%E8%90%BD%E8%90%B1%E7%A5%9E%E7%A4%BE/
住所: 三重県伊勢市倭町18(マップ)
営業: 終日開放
交通: 宇治山田駅(徒歩11分)
公式サイト: http://kyoka.mie-jinjacho.or.jp/shrine/%E9%87%91%E5%88%80%E6%AF%94%E7%BE%85%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%83%BB%E7%A5%9E%E8%90%BD%E8%90%B1%E7%A5%9E%E7%A4%BE/
スポンサーリンク
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿