人文研究見聞録:岩戸山(城山・日室ヶ嶽) [京都府]

京都府福知山市大江町にある岩戸山(いわとやま)です。

元伊勢内宮 皇大神社の神体山として、古くから崇められてきた聖山であると云われています。

なお、幾何学的で綺麗な錐形を成しているため「日本一美しいピラミッド」とも言われるとされます。

また、「縄文時代の祭祀跡がある」や「UFOの目撃情報がある」など 不思議な噂も多いようです。


概要


人文研究見聞録:岩戸山(城山・日室ヶ嶽) [京都府]

岩戸山(いわとやま)は「城山(しろやま)」「日室ヶ嶽(ひむろがたけ)」とも呼ばれる標高427mの錐形の山であり、古来より元伊勢内宮 皇大神社の神体山として崇められてきたと云われているようです。

以下、主な特徴を抜粋してまとめておきたいと思います。

・古来より「元伊勢内宮 皇大神社の神体山」とされてきた
・神が降臨したと伝えられており、皇大神社から続く参道に遥拝所がある
・古くから禁足地とされ、基本的には入山を禁止されている
・美しい錐形を成していることから「日本一美しいピラミッド」とも云われる
・夏至の日の夕刻には、遙拝所から山頂に太陽が沈む神秘的な光景が見られるとされる
・付近から縄文時代の祭祀跡が発見され、縄文時代から信仰の対象になっていたとも云われる
・「日浦ヶ嶽(ひうらがだけ)」とも云われる

諸説(噂)


人文研究見聞録:岩戸山(城山・日室ヶ嶽) [京都府]

岩戸山にまつわる諸説(噂)は以下の通りです。

・岩戸山の頂上付近には「倭姫の磐座」と呼ばれる巨大な岩の構造物があるという
 → 人工的に配置したような環状列石であると云われる
・山内に多数の磐座があるという(巨石・陰陽石など)
・禁足地とされるが、登山はできるという
 → 昭和期に数人が登頂に成功したというが、基本的には山道が無いため、大変危険と言われる
 → 今でも磐座研究家や宗教団体が訪れるという
・冬至の日の日の出のラインは、伊勢外宮から、京都を抜け、元伊勢内宮、日室ヶ嶽、大江山(千丈ヶ岳)に至るという
・夏至の日の朝日は、伊勢の夫婦岩から、京都を巡り、日室ヶ嶽山頂に没するという
・日室ヶ嶽(岩戸山)に相対峙する山を高底城山といい、そこは皇大神の御遺骸を納めた地であるという伝承がある
 → 『ホツマツタヱ』によれば、アマテル(天照大神)とトヨケ(豊受大神)はマナヰハラ(真名井原)で没したという
  ⇒ 福知山の元伊勢神宮にも真名井原があり、天岩戸や謎の墳丘(横穴式石室)もある
  ⇒ ただし、ミヤツの宮(宮津)とされることから、概ね籠神社奥宮・真名井神社に比定される
・当山を黄泉比良坂であるとする説もある
・UFOの目撃情報が多いと言われる
・大本の教祖・出口王仁三郎著作の『霊界物語』にも登場するという
 → それによれば、剣尖山(岩戸山)の麓で悦子姫という宣伝使が神懸かったとされる
  ⇒ その昔、天照皇大神が当山に現れ、産釜・産盥と称する天の真奈井で禊ぎをし、神格を作り上げた
  ⇒ そこで当地に宮殿を造り、その御霊(みたま)を祀るように神託が下った、とされる

料金: 無料
住所: 京都府福知山市大江町内宮字宮山217(マップ
営業: 終日開放
交通: 大江山内宮駅(徒歩30分程度)、町営バス「内宮上」下車
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。