人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

京都府福知山市にある日本の鬼の交流博物館(にほんのおにのこうりゅうはくぶつかん)です。

」をテーマにした博物館であり、日本全国から世界中に至るまでの多様な鬼を扱っています。

そのため、鬼について調べるのにうってつけの博物館であると言えると思います。


概要

博物館について

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

町おこしの起爆剤として大江山に残る3つの鬼伝説を活用すべく、廃坑(銅鉱山)の跡地に建てられた博物館であるとされており、博物館のデザインも鬼を模した形になっています。

鬼をテーマにしているため、館外周辺から館内全域に至るまで鬼づくしといった様相を呈しており、扱っている鬼の情報は大江山のほか、日本全国から海外の一部にまで及んでいます。

そのため、鬼に関する文化、伝説、社寺、遺跡、作品、商品などの情報を求めるときに重宝する博物館と言えるでしょう。

大江山についてはこちらの記事を参照:【大江山】

平成の大鬼

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

博物館の前庭にある平成の大鬼です。

全国の鬼師製作の鬼瓦のパーツを集めて作られている巨大な鬼瓦であり、よく見ると色や質が微妙に異なります。

また、大きさは高さ5m、重さ10tに及ぶとされており、非常にインパクトのある鬼瓦となっています。

アクセス

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

公共の交通機関を使う場合は、大江駅から町営のバスで「大江山の家」まで向かうことになります。

しかし、このバスは市営の大型バスとは違い、整理券や両替機の無い一般的なワゴン車になっています。

そのため、事前に小銭を用意しておき、バスのルートや時間を確認しておくことが望ましいと思われます。

参考サイト:福知山市のバス交通

主なコーナー

日本における鬼瓦の推移を見るコーナー

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

入口から始まるコーナーであり、飛鳥時代から現在に至るまでの鬼瓦が展示されています。

ここでは各時代における鬼瓦のデザインの変遷を見ることができます。

日本の鬼の紹介コーナー(鬼とは何者かをさぐるコーナー)

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

日本全国の鬼にまつわる文化や祭礼などを紹介するコーナーです。

鬼面、祭具、祭礼、伝統芸能などについての展示や解説がされており、中には鬼のミイラの写真などもあります。

世界の鬼の紹介コーナー

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

世界中の鬼にまつわる文化や祭礼などを紹介するコーナーです。

お面、人形、祭礼、信仰などについての展示や解説がされています。

大江山の3つの鬼伝説紹介コーナー

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

大江山にまつわる鬼伝説について紹介されています。

伝説の解説のほか、中世に成立した絵画や資料なども展示されています。

大江山の鬼伝説についてはこちらの記事を参照:【大江山の鬼伝説】

チビッ子鬼コーナー

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

鬼にまつわる子供向けの玩具、お面、絵本、紙芝居などが展示されています。

鬼の交流ホール

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

ジャンル問わず鬼に関するものが展示されています。

主に鬼を扱った絵画をはじめ、漫画や文学作品などの展示がされています。

その他

人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]
人文研究見聞録:日本の鬼の交流博物館 [京都府]

鬼をテーマにした酒のラベルや、おとぎ話を集めた展示コーナーなどもあります。

料金: 一般 320円、高校生 210円、小中学生 160円
住所: 京都府福知山市大江町仏性寺909(マップ
営業: 9:00~17:00(月曜定休、年末年始閉館)
交通: 大江駅からバス「大江山の家」下車

公式サイト: http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/onihaku/index.html
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。