聖神社(信太明神) [大阪府]
2016/06/19
大阪府和泉市にある聖神社(ひじりじんじゃ)です。
飛鳥時代に創建されたと伝わる古社であり、和泉国五社明神の内の三の宮であるとされています。
また、古くは当地一帯を「信太の森」と呼び、当社は「信太明神(信太大明神)」とも呼ばれているそうです。
なお、当社は陰陽師の安倍晴明の出自に関わるとも云われており、「葛葉伝説」にも登場しています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、白鳳3年(674年)に天武天皇の勅願により、信太首(しのだおびと)が創建したと伝えられているとされます(ただし、白鳳は私年号であるため、詳しい年代には諸説ある)。また、Wikipediaによれば、神武天皇東征の際に瓊々杵尊(ニニギ)を祀ったことに始まるとする伝承もあるそうです。
平安期には『延喜式神名帳』に記載される延喜式内社となり、中世には『和泉国神名帳』において「正一位」の神階が与えられ、和泉国の大鳥神社、泉穴師神社、積川神社、日根神社とともに「五社大明神」と呼ばれるようになったとされます。
また、「信太明神(しのだみょうじん)」の名でも親しまれてきたとされ、陰陽師の安倍晴明の出自を物語る「葛葉伝説」の中では、この信太明神で晴明の父・保名と母・葛之葉が再開したとされています。
祭神
聖神社の祭神は以下の通りです。
主祭神
・聖大神(ひじりのおおかみ):『古事記』によれば、大歳神の御子神とされる
→ 信太郷の開拓神とされる
→ 「日知りの神」「暦の神」と見なされて、江戸時代には当社の氏子が暦製造の特権を得たとも
→ 『和泉国大鳥五社大明神并府中惣社八幡宮縁起』によれば、本地仏は地蔵菩薩とされる
→ 資料によって祭神が異なる(主祭神については諸説ある)
⇒ 『特選神名牒』:瓊々杵尊・天照大日霊貴尊・饒速日命・木花開耶姫命・磐長姫の五柱
⇒ 『総国風土記』:瓊々杵尊・猿田彦命
⇒ 『大阪府誌』:別雷神・天児屋根神・保食神
配祀神
・天照大神(アマテラス):皇室の祖神で、太陽を神格化した神とされる(伊勢内宮の主祭神)
→ 太陽に象徴される当地体系を「日知り」と言い、これが「聖」の由来となったとも云われる
・他四柱神(社説にて以下の四柱神とされる)
→ 瓊々杵尊(ニニギ):天孫として皇統の礎となった神(皇祖神)
→ 木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ):瓊々杵尊の后であり、海幸山幸らの母に当たる
→ 磐長姫命(イワナガヒメ):木花開耶姫命の姉であり、瓊々杵尊に献上されたが娶られることは無かった神
→ 饒速日命(ニギハヤヒ):神武天皇以前に大和を治めていたとされる神
※参考サイト:延喜式神社の調査、聖神社(ウィキペディア)
・聖大神(ひじりのおおかみ):『古事記』によれば、大歳神の御子神とされる
→ 信太郷の開拓神とされる
→ 「日知りの神」「暦の神」と見なされて、江戸時代には当社の氏子が暦製造の特権を得たとも
→ 『和泉国大鳥五社大明神并府中惣社八幡宮縁起』によれば、本地仏は地蔵菩薩とされる
→ 資料によって祭神が異なる(主祭神については諸説ある)
⇒ 『特選神名牒』:瓊々杵尊・天照大日霊貴尊・饒速日命・木花開耶姫命・磐長姫の五柱
⇒ 『総国風土記』:瓊々杵尊・猿田彦命
⇒ 『大阪府誌』:別雷神・天児屋根神・保食神
・天照大神(アマテラス):皇室の祖神で、太陽を神格化した神とされる(伊勢内宮の主祭神)
→ 太陽に象徴される当地体系を「日知り」と言い、これが「聖」の由来となったとも云われる
・他四柱神(社説にて以下の四柱神とされる)
→ 瓊々杵尊(ニニギ):天孫として皇統の礎となった神(皇祖神)
→ 木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ):瓊々杵尊の后であり、海幸山幸らの母に当たる
→ 磐長姫命(イワナガヒメ):木花開耶姫命の姉であり、瓊々杵尊に献上されたが娶られることは無かった神
→ 饒速日命(ニギハヤヒ):神武天皇以前に大和を治めていたとされる神
※参考サイト:延喜式神社の調査、聖神社(ウィキペディア)
境内社
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聖神社の境内社は以下の通りです。
・三神社(信太稲荷):保食神(ウケモチ)、天児屋根命(アメノコヤネ)、別雷神(ワケイカヅチ)を祀る
→ 聖神社の奥宮とも云われる
・滝神社:伊邪那岐命(イザナギ)、伊邪那美命(イザナミ)を祀る
・琴平神社:大物主神(オオモノヌシ)を祀る
・平岡神社:春日四神(武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神)を祀る
・厳島神社:市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)を祀る
・聖権現大神
・聖不動明王
・末広大神
→ 聖神社の奥宮とも云われる
・滝神社:伊邪那岐命(イザナギ)、伊邪那美命(イザナミ)を祀る
・琴平神社:大物主神(オオモノヌシ)を祀る
・平岡神社:春日四神(武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神)を祀る
・厳島神社:市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)を祀る
・聖権現大神
・聖不動明王
・末広大神
境内の見どころ
鳥居と狛犬
聖神社の鳥居と狛犬です。
歴史ある狛犬なのか、既に表面は溶けてツルツルになってしまっています。
拝殿
聖神社の拝殿です。
新築されたのか、新しい感じの建物となっています。
本殿
聖神社の本殿です。
慶長9年(1604年)の建立とされ、国の重要文化財に指定されています。
伊勢神宮遥拝所
聖神社の伊勢神宮遥拝所です。
此処から伊勢神宮を遥拝することができるようになっています。
稲荷塚
聖神社の稲荷塚です。
この他にも境内には いくつかの塚があります。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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