芦屋神社 [兵庫県]
2017/03/16
兵庫県芦屋市にある芦屋神社(あしやじんじゃ)です。
往古、六甲山に降臨したとされる天穂日命(アメノホヒ)を祀る神社であり、縁結びの神として崇敬を集めています。
また、境内には内部に社殿が設けられている横穴式石室があることが非常に珍しい神社となっています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、当社の創祀は不明なものの、当社祭神である天穂日命(アメノホヒ)が六甲山頂(天穂日命の磐座)に降臨し、そこから出雲に向かったとされ、後に六甲山を聖地と崇める豪族が山を遥拝する施設として当社を創建したのではないかと考えられているそうです。
また、ウィキペディアによれば、古くは「天神社」と呼ばれていたとされますが、この「天神」は天の神のことであり菅原道真公を指す「天神」とは異なるとされています。
なお、由緒書による説明は以下のとおりです。
芦屋神社略記
縁結び・産業繁栄・諸難祓除の神として崇敬を受けております天穂日命(アメノホヒ)は、天照大神(アマテラス)の第二子であり、大八州国の主宰神であった大国主命(オオクニヌシ)と国譲りの交渉を結ばれました。
その後、大国主命の大神殿を築き、自ら祭主となられ、今日も御子孫が祭主として出雲大社をお祀りしておられます。
当神社の創祀は不詳ですが、天穂日命が高天原より降臨されて磐座が六甲山頂に現存することや、境内に横穴式石室古墳があることなどから推察して、約1300年前には既に六甲山を聖地として崇める豪族が芦屋の地にあり、山の神を遥拝する施設として この里宮を建立したのではないかと考えられます。
また、平安時代の歌人・猿丸太夫の墓所があることや、古来この地を天神山と称することからも特別な聖域であったことが伺えます。明治時代、芦屋村に点在する全ての神社を合祀申し上げ、芦屋村総鎮守となりました。よって、当神社は17柱もの神々を奉斎しております。
縁結び・産業繁栄・諸難祓除の神として崇敬を受けております天穂日命(アメノホヒ)は、天照大神(アマテラス)の第二子であり、大八州国の主宰神であった大国主命(オオクニヌシ)と国譲りの交渉を結ばれました。
その後、大国主命の大神殿を築き、自ら祭主となられ、今日も御子孫が祭主として出雲大社をお祀りしておられます。
当神社の創祀は不詳ですが、天穂日命が高天原より降臨されて磐座が六甲山頂に現存することや、境内に横穴式石室古墳があることなどから推察して、約1300年前には既に六甲山を聖地として崇める豪族が芦屋の地にあり、山の神を遥拝する施設として この里宮を建立したのではないかと考えられます。
また、平安時代の歌人・猿丸太夫の墓所があることや、古来この地を天神山と称することからも特別な聖域であったことが伺えます。明治時代、芦屋村に点在する全ての神社を合祀申し上げ、芦屋村総鎮守となりました。よって、当神社は17柱もの神々を奉斎しております。
祭神
芦屋神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・天穂日命(アメノホヒ):天照大神の御子神であり、出雲大社の祭主(出雲国造家)の始祖に当たる
→ 当地では、天神山(昼尚暗き天神の森)に降臨して山上に皇祖天神を祀ってから出雲に向かったとされる
【合祀】
・天照大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
・豊受大神(トヨウケノオオカミ):伊勢外宮の主祭神として有名
・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ):天孫・瓊々杵尊(ニニギ)の后
・猿田彦神(サルタヒコ):天孫・瓊々杵尊が降臨した際に道案内した神
・須佐男命(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
・彌都波能売神(ミズハノメ):イザナミが生んだ水の神
・大山祗命(オオヤマヅミ):山を司る神とされる
・大山咋命(オオヤマクイ):大年神の子で、松尾大社の主祭神として知られる
・大巳貴命(オオナムチ):大国主命の名で知られる出雲大社の主祭神
・正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(オシホミミ):天照大神の子であり、天孫・瓊々杵尊の父神に当たる
・八衢比古命(ヤチマタヒコ):邪神・悪霊の侵入を防ぐ道祖神(男神)
・八衢比売命(ヤチマタヒメ):邪神・悪霊の侵入を防ぐ道祖神(女神)
・久那度命(クナド):イザナギが持っていた杖から生まれた神で、邪神・悪霊の侵入を防ぐ道祖神とされる
・伊邪那美命(イザナミ):国産み・神産みの女神
・国常立命(クニノトコタチ):天地開闢の後に生まれた国土神とされ、神話の中で最も古い神に当たる
・国狭土命(クニサツチ):諸説あるが、山野の土の神である天之狭土神と対をなす神とされる
・天穂日命(アメノホヒ):天照大神の御子神であり、出雲大社の祭主(出雲国造家)の始祖に当たる
→ 当地では、天神山(昼尚暗き天神の森)に降臨して山上に皇祖天神を祀ってから出雲に向かったとされる
【合祀】
・天照大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
・豊受大神(トヨウケノオオカミ):伊勢外宮の主祭神として有名
・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ):天孫・瓊々杵尊(ニニギ)の后
・猿田彦神(サルタヒコ):天孫・瓊々杵尊が降臨した際に道案内した神
・須佐男命(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
・彌都波能売神(ミズハノメ):イザナミが生んだ水の神
・大山祗命(オオヤマヅミ):山を司る神とされる
・大山咋命(オオヤマクイ):大年神の子で、松尾大社の主祭神として知られる
・大巳貴命(オオナムチ):大国主命の名で知られる出雲大社の主祭神
・正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(オシホミミ):天照大神の子であり、天孫・瓊々杵尊の父神に当たる
・八衢比古命(ヤチマタヒコ):邪神・悪霊の侵入を防ぐ道祖神(男神)
・八衢比売命(ヤチマタヒメ):邪神・悪霊の侵入を防ぐ道祖神(女神)
・久那度命(クナド):イザナギが持っていた杖から生まれた神で、邪神・悪霊の侵入を防ぐ道祖神とされる
・伊邪那美命(イザナミ):国産み・神産みの女神
・国常立命(クニノトコタチ):天地開闢の後に生まれた国土神とされ、神話の中で最も古い神に当たる
・国狭土命(クニサツチ):諸説あるが、山野の土の神である天之狭土神と対をなす神とされる
境内社
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芦屋神社の境内社は以下の通りです。
・猿丸神社:猿丸大夫を祀る
・出雲神社:大国主命、菅原道真公、伊邪那岐命、火産霊神、竃神、少名毘古那神を祀る
・稲荷神社:倉稲魂神を祀る
・龍神社:八大長龍大神を祀る
・水神社:菊理比売命を祀る
・祖霊舎
・出雲神社:大国主命、菅原道真公、伊邪那岐命、火産霊神、竃神、少名毘古那神を祀る
・稲荷神社:倉稲魂神を祀る
・龍神社:八大長龍大神を祀る
・水神社:菊理比売命を祀る
・祖霊舎
境内の見どころ
鳥居
芦屋神社の鳥居です。
拝殿
芦屋神社の拝殿です。
遥拝所
芦屋神社の遥拝所です。
伊勢神宮などの遠方の神社に参拝するための場所であり、対象の神社名を唱えて参拝することとされています。
芦屋神社境内古墳
芦屋神社にある芦屋神社境内古墳です。
横穴式石室の内部には社殿が設けられており、水神社として祀られています。
なお、祭神は弁天岩(芦屋市奥山)の上の祠に祀られていた水の神(菊理比売命)なんだそうです。
伝・猿丸太夫の墓
芦屋神社にある伝・猿丸太夫の墓です。
鎌倉時代に建立された宝塔であり、伝説的な歌人である猿丸太夫(さるまるだゆう)の墓所とされています。
※猿丸太夫(さるまるだゆう):『古今和歌集』に名を連ねる三十六歌仙の一人で、謎多き伝説的な歌人とされる
印章塚
芦屋神社にある印章塚です。
故人の印鑑を祓って納めるための塚とされています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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