人文研究見聞録:金の湯 [兵庫県]

兵庫県神戸市の有馬温泉地区にある金の湯(きんのゆ)です。

有馬温泉にある公衆浴場の一つであり、安価で金泉(黄金色の湯)を楽しむことが出来ます。

また、館外に無料の足湯と飲泉場も設けられており、観光客の人気を集めています。


施設概要

概要

人文研究見聞録:金の湯 [兵庫県]

金の湯(きんのゆ)は有馬温泉の市営の公衆浴場であり、有明泉源から引いた金泉(黄金色の湯)であることが特徴となっています。なお、当館には無料の足湯や飲泉場が設置されており、観光名所としても知られています。

泉質

・泉質:金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩泉)、強い塩気・苦味がある
・温度:82.4℃

効能

・入湯:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、痔疾、冷え性、肉体疲労、切傷、火傷、皮膚炎 など
・飲用:慢性消化器病、慢性便秘、貧血 など

※詳しくは公式サイトを参照

料金

・大人(中学生以上):650円
・小人(小学生以下):340円
・幼児(小学生未満):無料
・2館券(金の湯・銀の湯):850円
・2館券+史料館(太閤の湯殿館):1000円

施設

・館 外:無料の足湯・飲泉場あり
・浴 室:二種類の浴槽(ぬるい42℃、あつい44℃)・シャワー設備(リンスインシャンプー、ボディーソープあり)
・脱衣場:ドライヤーあり
・ロビー:自動販売機、マッサージ機など
・備 考:タオルなどは持参可能(タオル、スポーツタオル、カミソリ、ハブラシは館内でも販売している)

感想

金の湯に引かれている金泉は、長湯しても疲れにくく感じられるため、非常に心地よい温泉と言えると思います。

また、疲労回復効果も高いような気がするので、個人的にオススメの温泉です。

関連知識

金泉とは?

人文研究見聞録:金の湯 [兵庫県]

金泉(きんせん)とは、塩分と鉄分を多く含んだ黄金色の温泉であり、塩分による保湿効果が高く、殺菌作用やカルシウムイオンによって傷や皮膚炎にも効果があると言われています。

なお、湧出口では透明で空気に触れることで色が着くそうです。ちなみに金泉にタオルを浸けると黄金色に染まりますが、容器に入れておくと固形物が沈殿して透明になります。

当湯に入浴した有名人

古い歴史を持つ有馬温泉には、以下の有名人が入浴したとされます(近代以降は割愛)。

・飛鳥時代:舒明天皇、孝徳天皇 ほか
・奈良時代:行基菩薩 ほか
・平安時代:和泉式部、藤原道長、白河法皇、後白河法皇、小野小町、在原業平、仁西上人 ほか
・鎌倉時代:藤原定家、藤原為家 ほか
・室町時代:足利義詮、足利義満、足利義稙、足利義輝 ほか
・安土桃山時代:豊臣秀吉、北政所、千利休、本願寺顕如、前田利家、柴田勝家、石田三成 ほか
・江戸時代:黒田長政、徳川頼宣、徳川義直、柳生宗矩、井原西鶴、近松門左衛門 ほか

周辺の見どころ

外観

人文研究見聞録:金の湯 [兵庫県]

金の湯の外観です。

太閤の足湯

人文研究見聞録:金の湯 [兵庫県]

金の湯の太閤の足湯です。

無料で浸かれるため、観光客で賑わっています。

太閤の飲泉場

人文研究見聞録:金の湯 [兵庫県]

金の湯の太閤の飲泉場です。

無料で温泉を飲めるようになっています。

料金: 入湯有料(上記参照)・足湯無料
住所: 兵庫県神戸市北区有馬町833(マップ
営業: 8:00~22:00(定休日は公式サイト参照)
交通: 有馬温泉駅(徒歩6分)

公式サイト: http://arimaspa-kingin.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。