吉田神社 [京都府]
2018/05/26
京都市左京区にある吉田神社(よしだじんじゃ)です。
平安時代に創建された古社であり、祭神に春日四神を祀っています。
また、当社の節分祭は室町時代から続く伝統行事として有名で、毎年多くの人が集まるそうです。
神社概要
由緒
由緒書によれば、貞観元年(859年)4月に藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)が古くから霊域であった吉田山に春日四神を勧請し、平安京の鎮守神としたことに始まるとされます。以後、朝廷からの篤い崇敬を受け、正暦2年(991年)には朝廷から特別の奉幣を受ける十九社奉幣(二十二社の前身)に加列されたそうです。
鎌倉時代からは卜部氏が神職を相伝するようになり、室町時代には神官の吉田兼倶(卜部兼倶)が吉田神道(唯一神道)を創始し、その拠点として境内に斎場所大元宮を造営したとされます。これ以後、吉田流神道の総家となり、江戸時代には幕府から神道裁許状(全国の神社の神職の任免権)を与えられるなど、明治まで神道界に大きな権威を誇ったそうです。
また、毎年2月2~4日に行われる節分祭は、室町時代から行われている京洛の一大行事として知られており、この3日間に疫神祭・追儺式・火炉祭という古式に則った行事が行われます。その内の追儺式は「鬼やらい」として特に有名で、毎年約50万人の人々で賑わうそうです。
祭神
吉田神社の祭神は以下の通りです。
・建御賀豆智命(タケミカヅチ):「国譲り神話」において出雲の大国主と交渉し、国譲りを成した神(鹿島神宮の主祭神)
・伊波比主命(イハイヌシ):フツヌシの別名
→ 経津主命(フツヌシ):「国譲り神話」においてタケミカヅチと共に国譲り交渉した神(香取神宮の主祭神)
・天之子八根命(アメノコヤネ):「天岩戸神話」において祝詞を上げ、フトダマと共に鏡を差し出した神
・比売神(ヒメガミ):春日四神の一柱
→ 『ホツマツタヱ』ではタケミカツチの娘であり、アメノコヤネの妻となった
・伊波比主命(イハイヌシ):フツヌシの別名
→ 経津主命(フツヌシ):「国譲り神話」においてタケミカヅチと共に国譲り交渉した神(香取神宮の主祭神)
・天之子八根命(アメノコヤネ):「天岩戸神話」において祝詞を上げ、フトダマと共に鏡を差し出した神
・比売神(ヒメガミ):春日四神の一柱
→ 『ホツマツタヱ』ではタケミカツチの娘であり、アメノコヤネの妻となった
境内社
斎場所大元宮(重文)
吉田神社の末社である斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)です。
吉田神道の拠点であり、伊勢二宮をはじめ全国のあらゆる神々が祀られています。
なお、全国の神々を祀ることから、全国の神社を参拝するのと同じ効験があるといわれています。
【由緒】
由緒書によれば、元々は神職の卜部家(吉田家)の邸内で祀られていた社が、文明16年(1484年)に吉田兼倶によって当地に遷されたものであり、これより吉田神道の根本殿堂となったとされています。
その後、天正18年(1590年)には天皇守護のために宮中の神祇官に祀られていた八神殿が社内後方に遷され、慶長14年(1609年)~明治4年(1871年)まで神祇官代として その儀式を執行したそうです。
なお、八角形の本殿に六角の後房を付けた特殊な形状の社殿は、密教・儒教・陰陽道・道教などの諸宗教・諸思想を統合しようとした吉田神道の理想を形に表したものといわれています。
【祭神】
・天神地祇八百万神(あまつかみくにつかみやおよろずのかみ):全国のあらゆる神々
→ 東神明社:天照皇大神
→ 西神明社:豊宇氣比売神
→ 東西諸神社:式内神3132座
由緒書によれば、元々は神職の卜部家(吉田家)の邸内で祀られていた社が、文明16年(1484年)に吉田兼倶によって当地に遷されたものであり、これより吉田神道の根本殿堂となったとされています。
その後、天正18年(1590年)には天皇守護のために宮中の神祇官に祀られていた八神殿が社内後方に遷され、慶長14年(1609年)~明治4年(1871年)まで神祇官代として その儀式を執行したそうです。
なお、八角形の本殿に六角の後房を付けた特殊な形状の社殿は、密教・儒教・陰陽道・道教などの諸宗教・諸思想を統合しようとした吉田神道の理想を形に表したものといわれています。
【祭神】
・天神地祇八百万神(あまつかみくにつかみやおよろずのかみ):全国のあらゆる神々
→ 東神明社:天照皇大神
→ 西神明社:豊宇氣比売神
→ 東西諸神社:式内神3132座
摂社
|
|
吉田神社の摂社は以下の通りです。
・若宮社:天忍雲根命を祀る
・神楽岡社:大雷神・大山祇神・高龗神を祀る
・神楽岡社:大雷神・大山祇神・高龗神を祀る
末社
|
|
|
|
||||||||
|
|
|
|
吉田神社の末社は以下の通りです。
・神龍社:卜部兼倶朝臣(吉田兼倶)を祀る
・今宮社:大己貴神・大雷神・健速須佐之男命を祀る
・祖霊社:講員の祖霊を祀る
・菓祖神社:田道間守命・林浄因命を祀る
・山蔭神社:藤原山蔭・恵比須神(相殿)を祀る
・三社社:多紀理毘売命・狭依毘売命・多岐津毘売命・金山毘古命・金山毘売命・菅原神を祀る
・竹中稲荷神社:宇賀御魂神・猿田彦神・天鈿女神を祀る
・天満宮社:菅原道真公を祀る
・今宮社:大己貴神・大雷神・健速須佐之男命を祀る
・祖霊社:講員の祖霊を祀る
・菓祖神社:田道間守命・林浄因命を祀る
・山蔭神社:藤原山蔭・恵比須神(相殿)を祀る
・三社社:多紀理毘売命・狭依毘売命・多岐津毘売命・金山毘古命・金山毘売命・菅原神を祀る
・竹中稲荷神社:宇賀御魂神・猿田彦神・天鈿女神を祀る
・天満宮社:菅原道真公を祀る
境内の見どころ
大鳥居
吉田神社の大鳥居です。
今宮社四神石
|
|
|
吉田神社の末社・今宮社付近にある今宮社四神石です。
四方を守護するための霊石とされ、案内板では以下のように説明されています。
【今宮社四神石】
今宮社に四神石あり、本殿の東南に青龍石、西南に白虎石、西北に玄武石(亀石)、共に三石あり。
東北の朱雀石は内陣に有りと伝えられる(文化年記に記載)。
いづれも方位を守る霊石なり。
今宮社に四神石あり、本殿の東南に青龍石、西南に白虎石、西北に玄武石(亀石)、共に三石あり。
東北の朱雀石は内陣に有りと伝えられる(文化年記に記載)。
いづれも方位を守る霊石なり。
参道の鳥居
吉田神社の参道の鳥居です。
さざれ石
吉田神社のさざれ石です。
鹿像
吉田神社の鹿像です。
鹿は春日神の神使とされています。
拝殿
吉田神社の拝殿です。
本殿
吉田神社の本殿です。
料金: 無料
住所: 京都府京都市左京区吉田神楽岡町30(マップ)
営業: 9:00~17:00
交通: 出町柳駅(徒歩19分)
公式サイト: http://www.yoshidajinja.com/index.html
住所: 京都府京都市左京区吉田神楽岡町30(マップ)
営業: 9:00~17:00
交通: 出町柳駅(徒歩19分)
公式サイト: http://www.yoshidajinja.com/index.html
スポンサーリンク
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿