人文研究見聞録:大年神社(姫路市) [兵庫県]

兵庫県姫路市にある大年神社(おおとしじんじゃ)です。

江戸時代に鎮座していたとされる神社で、祭神に大年神・若年神・君田神を祀っています。


神社概要

由緒


兵庫県神社庁HPによれば、当社の創建年代は不明なものの、村人らが江戸時代に延末の南の字古宮の人家の下鎮座していたことに恐懼し、享保8年(1723年)に当地の豪農・三和嘉右衛門らが領主・榊原式部大輔の許可を得て現在地に奉遷したとされ、当時その傍らにあった黍田社を合祀して大年神社と称したとされています。

なお、当社は『播州名所巡覧図絵』に「黍田祠祭神二座」、『二十四社巡拝略記』に「黍田社祭神大山咋山叩号松尾大明神」と記されており、稚産社については『播磨鑑』に「長うねの 愛大としの宮柱 いく百世にか まつる神垣」、『近村めぐり一歩記』に「此村の北は黍田村、家三十許、昔は長畝一所にや、神明帳に長畝一所に見ゆ今延末村古来松尾ときいた社は此の南に在る輿」と記されているそうです。

祭神


大年神社の祭神は以下の通りです。

【主祭神】

・大年神(オオトシノカミ):スサノオの子神で、『古事記』によればオオヤマクイの父神に当たる

【配祀神】

・若年神(ワカトシノカミ):大年神の子神とされる
・君田神:大山咋命の別名
 → 大山咋命(オオヤマクイ):山背国を開拓したとされる比叡山の神(松尾大社・日吉大社で祀られる)

境内社


人文研究見聞録:大年神社(姫路市) [兵庫県]

大年神社の境内社は以下の通りです。

・天満宮:菅原道真を祀る

境内の見どころ

鳥居


人文研究見聞録:大年神社(姫路市) [兵庫県]

大年神社の鳥居です。

拝殿


人文研究見聞録:大年神社(姫路市) [兵庫県]

大年神社の拝殿です。

料金: 無料
住所: 兵庫県姫路市東延末1丁目128(マップ
営業: 終日開放
交通: 姫路駅(徒歩8分)

公式サイト: http://www.hyogo-jinjacho.com/data/6316046.html
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。