人文研究見聞録:長壁神社 [兵庫県]

兵庫県姫路市にある長壁神社(おさかべじんじゃ)です。

姫路城の守護神とされる神社であり、例祭は「姫路ゆかたまつり」として知られています。


神社概要

由緒


兵庫県神社庁HPによれば、当社の主祭神である刑部親王は 皇位継承問題で藤原百川の讒言によって皇太子の地位を追われ、その皇女である富姫と共に当地・姫山の地に住んで ここで逝去したとされ、この後 二人は国司の角野氏によって当地の守護神として姫山に祀られたとされます。

その後は代々の国司や守護職からの厚い保護を受けると共に庶民からも厚く信仰を受けたとされますが、天正8年(1580年)頃に羽柴秀吉が姫路城の改築を始めると、当社は城内に遷されて庶民の参拝はできなくなったそうです。

しかし、江戸時代に城主が榊原氏に変わると、越後の高田への転封に際に立町の地に長壁禅社の分霊を祀ることになり、加えて"庶民も浴衣姿で気楽に祭祀に参加して良い"とのお達しを出したことから、姫路では6月の22・23・24日の夏至の日には長壁神社の祭礼の日ということで浴衣を着る慣わしとなったとされています。

祭神


長壁神社の祭神は以下の通りです。

【主祭神】

・刑部親王(おさかべしんのう):光仁天皇の皇子

【配祀神】

・豊姫(富姫):刑部親王の皇女

料金: 無料
住所: 兵庫県姫路市立町33(マップ
営業: 終日開放
交通: 姫路駅(徒歩7分)

公式サイト: http://www.hyogo-jinjacho.com/data/6316072.html
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。