吉備中山の登山レポート [岡山県]
2020/09/29
岡山県岡山市にある吉備の中山へ登山に行ってきたので、その様子や感想についてまとめておきます。
なお、コロナ禍となった現在でも入山禁止にはなってないようなので、登山に行っても大丈夫だと思います。
概要
吉備の中山とは?
吉備の中山(きびのなかやま)とは、岡山で桃太郎のモデルとなった吉備津彦命を祀る吉備津彦神社の神体山で、伝説によれば吉備津彦命は吉備中山の麓に茅葺宮を建てて住み、吉備津の統治にあたったとされ、281歳という長寿を全うして現在の中山茶臼山古墳に葬られたといわれています。
現在では登山スポットとしても知られており、山内には古墳などの古代遺跡や磐座と呼ばれる巨石なんかが点在しています。ですので、そういったものに興味のある方にはうってつけの場所になるのではないかと思います。
マップ
吉備の中山のマップは、吉備津彦神社最寄りの備前一宮駅に案内板として設置されています。また「吉備の中山を守る会」さんのHPでも閲覧可能です。
準備しておくと便利なもの
今回登山してみて「あったら便利だな」というものをまとめてみました。
・軍手(場所によってはロープなどに触れることがあるため)
・杖(整備されてない場所に入る時には欲しい)
・虫除けスプレー(季節によっては虫が多いため)
・杖(整備されてない場所に入る時には欲しい)
・虫除けスプレー(季節によっては虫が多いため)
山道の様子
山道は基本的には整備されており、所々に案内板も出てますので、入り組んだ場所に深入りしないのであれば登山用の装備なしでも登山可能です。距離も思っていたほど無かったので、今回記事にまとめたエリアをすべて回っても2.5時間程度でした。なので、日帰り登山も容易だと思います。登山しに行くなら気候や気温が穏やかな春秋なんかが良いのではないでしょうか。
ですが、整備された大きな道を外れると途端に歩くのが困難になります。マップで道が細く書かれている場所がそういった場所になり、そこには道と呼べる道はなく、ロープを伝って進んだり、案内板代わりに木々に巻きつけられたテープを目印にしたりと、登山初心者には危険な感じの場所になるので注意が必要です。以下、整備されている場所と、整備されていない場所の詳細をまとめておくことにします。
整備されているところ
整備されているところは、画像のように人が数人並んで歩けるくらいの幅があり、案内板も出ているので迷うことなく進むことができるようになっています。ですので、登山用の装備も特に必要ありません。
整備されてないところ
整備されていないところは、画像のように道と呼べる道はありません。ロープを伝って行ったり、木々に巻きつけられた赤いテープなんかを目印に進んでいくことがあります。危険な場所もありますので、体力や方向位置の認識に自信が無い方にはおすすめできません。
おすすめルート
以下の順番で進むと、安全で迷うことなく登山できると思います。
01.吉備津彦神社
02.藤原成親供養塔・横穴式石室
03.元宮磐座、八大龍王と経塚
04.環状石籬
05.ダイボーの足跡
06.八畳岩
07.鏡岩
08.穴観音
09.中山茶臼山古墳(大吉備津彦命墓)
10.吉備津神社
02.藤原成親供養塔・横穴式石室
03.元宮磐座、八大龍王と経塚
04.環状石籬
05.ダイボーの足跡
06.八畳岩
07.鏡岩
08.穴観音
09.中山茶臼山古墳(大吉備津彦命墓)
10.吉備津神社
吉備の中山のスポット一覧
自分で確認した吉備の中山の観光スポット一覧です藤原成親供養塔・横穴式石室
藤原成親供養塔(ふじわらのなりちかくようとう)は備前と備中の境にある有木の別所で処刑された大納言・藤原成親(1138~1177年)の供養塔だと伝えられているもので、供養塔の下には横穴式石室古墳があります。
詳しくは「藤原成親供養塔・横穴式石室」を参照
元宮磐座
元宮磐座(もとみやいわくら)は、吉備津彦神社に社殿が建てられる前に磐座信仰で祀られていた巨岩とされています。
詳しくは「元宮磐座」を参照
八大龍王・経塚遺跡
八大龍王(はちだいりゅうおう)・経塚遺跡(きょうづかいせき)です。元宮磐座の付近にあり、八大龍王では雨乞いの祈祷が行われていたとされます。
詳しくは「八大龍王・経塚遺跡」を参照
天柱岩
天柱岩(てんちゅういわ)は、昔から「権現の神座」といわれている巨石で、古くは 権現岩 と呼ばれていたそうです。
詳しくは「天柱岩」を参照
夫婦岩古墳
夫婦石遺跡は、巨岩が夫婦のように置かれている古代遺跡となっています。
詳しくは「夫婦岩古墳」を参照
石舟古墳
石舟遺跡(いしふねこふん)は、古墳時代後期に造られた横穴式石室で、温羅という鬼の墓だという言い伝えがあります。
詳しくは「石舟古墳」を参照
環状石籬
環状石離(かんじょうせきり)は、縄文時代に祭礼や葬儀のために造られたものだと考えられています。
詳しくは「環状石籬」を参照
お休み岩
お休み岩(おやすみいわ)は環状石籬の近くにある岩で、吉備の中山に鎮座する神が休息したといわれています。
詳しくは「お休み岩」を参照
ダイボーの足跡
ダイボーの足跡(だいぼーのあしあと)は、ダイボーと呼ばれる巨大な坊さんの足跡だと伝えられています。
詳しくは「ダイボーの足跡」を参照
八畳岩
八畳岩(はちじょういわ)は八畳岩は天井部が八畳もある吉備の中山の代表的な磐座で、八畳岩古墳(はちじょういわこふん)はその付近にある横穴式石室の古墳です。
詳しくは「八畳岩・八畳岩古墳」を参照
鏡岩
鏡岩(かがみいわ)は、環状列石から西に下った岩石地帯にある一番大きな岩となっています。
詳しくは「鏡岩」を参照
穴観音
穴観音(あなかんのん)は中山茶臼山古墳の近くにある花崗岩に刻まれた石仏で、側面に穴が空いていることが特徴的です。
詳しくは「穴観音」を参照
中山茶臼山古墳(大吉備津彦命墓)
中山茶臼山古墳(なかやまちゃうすやまこふん)は、岡山県で桃太郎のモデルとして知られる吉備津彦命の墓といわれています。
詳しくは「中山茶臼山古墳(大吉備津彦命墓)」を参照
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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