梅山古墳(欽明天皇陵) [奈良県]
2015/03/22
奈良県の明日香村にある梅山古墳(うめやまこふん)です。欽明天皇陵(きんめいてんのうりょう)とも呼ばれます。
欽明天皇(きんめいてんのう)とは日本の第29代天皇であり、系図でいうと聖徳太子の父方の祖父に当たり、この古墳は欽明天皇の陵墓であるとされています。
概要
梅山古墳は、案内板にて以下の様に説明されています。
欽明天皇陵
陵名は檜隈阪合陵(ひのくまのさかあいのみささぎ)。全長140m、後円部径72m、前方部107mで、墳丘は3段策成で周濠(しゅうごう、堀のこと)を持ち、明日香村内では唯一の前方後円墳である。
欽明天皇のころには、百済(くだら)から仏教が伝わるなど、後に開花する飛鳥文化の源ともなる時代であった。『日本書紀』によれば、欽明天皇は欽明32年(571年)4月に亡くなり、9月に檜隈阪合陵に埋葬されたとある。
欽明天皇の妃で推古天皇の母、堅塩媛を推古20年(612年)に合葬し、推古28年(620年)10月には砂礫を檜隈陵の上に葺き、土を積みて山を成し、氏ごとに大柱を土の山の上に建てさせるという記事が見える。
陵名は檜隈阪合陵(ひのくまのさかあいのみささぎ)。全長140m、後円部径72m、前方部107mで、墳丘は3段策成で周濠(しゅうごう、堀のこと)を持ち、明日香村内では唯一の前方後円墳である。
欽明天皇のころには、百済(くだら)から仏教が伝わるなど、後に開花する飛鳥文化の源ともなる時代であった。『日本書紀』によれば、欽明天皇は欽明32年(571年)4月に亡くなり、9月に檜隈阪合陵に埋葬されたとある。
欽明天皇の妃で推古天皇の母、堅塩媛を推古20年(612年)に合葬し、推古28年(620年)10月には砂礫を檜隈陵の上に葺き、土を積みて山を成し、氏ごとに大柱を土の山の上に建てさせるという記事が見える。
梅山古墳のスペック
梅山古墳のスペックは以下の通りです。
・全 長:140m
・前方部:107m
・後円部:72m
・築造時期:古墳時代後期の築造(しかし、発掘調査が行われていないため、詳しくは不明)
・埋葬者:第29代 欽明天皇(蘇我稲目という説もある)
・前方部:107m
・後円部:72m
・築造時期:古墳時代後期の築造(しかし、発掘調査が行われていないため、詳しくは不明)
・埋葬者:第29代 欽明天皇(蘇我稲目という説もある)
欽明天皇とは?
欽明天皇(きんめいてんのう)とは日本の第29代天皇であり、第26代 継体天皇と皇后 手白香皇女の嫡子に当たります。
『日本書紀』によれば、欽明天皇は大伴金村・物部尾輿を大連とし、蘇我稲目を大臣としたとされ、これによって用明朝頃までの物部氏・蘇我氏の二極体制が始まったとされています。
また、この当時に百済の聖明王から仏像と経典が献上されたことから、日本に公的に仏教が伝わった「仏教公伝」が行われたとされています。
この際、大臣であった蘇我稲目は「諸国が皆 敬っている教えに、我が国だけ背くことはできません」と仏像礼拝に賛成しますが、神道の祭祀に関わる物部大連と中臣連は「我が国には常に多くの神が居り、春夏秋冬問わず皆が礼拝しています。それを改めて他国の神を祀れば、国神の怒りを受けるでしょう」と反対したとされます。
この結果、仏像は蘇我稲目に預けられて試しに礼拝させられたものの、後に疫病が起こって国民が亡くなってしまったことから、物部大連と中臣連は仏像を棄てるよう天皇に進言し、これを受け入れた天皇は仏像を難波の堀江に棄て、寺も焼き払ってしまったとされています(ちなみに この仏像は善光寺の本尊となったとされる)
これ以来、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏・中臣氏との間に確執が起こり、この争いは第31代 用明天皇の崩御の後に起こった「丁未の乱」で物部氏が負けるまで続いたとされています。
また、欽明天皇は多くの妻子を持ち、その子の中から第30代 敏達天皇、第31代 用明天皇(聖徳太子の父)、第32代 崇峻天皇、第33代推古天皇が出たとされています。
梅山古墳の様子
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景観については、宮内庁による管理が行き届いているため非常に綺麗に保たれており、多くの自然に囲まれた美しい古墳であると言えます。
また、付近には御影石で作られたベンチもあるので、座って景観を眺めることもできます。
座って眺めると、この様に見えます |
余談ですが、天皇陵の入口に建てられた鳥居の幅で埋葬されている人物の性別が分かるんだそうです。その説によると、男性は12尺、女性は9尺とされています。天皇陵を拝見する際にはそこに注目してみると面白い発見があるかもしれませんね。
ちなみに、梅山古墳のすぐそばには吉備姫王墓があり、そこでは猿石という奇石が見られます。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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