山辺八代姫命神社(久利町) [島根県]
2015/10/23
島根県大田市久利町久利にある山辺八代姫命神社(やまべやしろひめのみことじんじゃ)です。
奈良時代創建の古社とされ、祭神に天照皇大神(別名・山辺八代姫命)を祀っています。
神社概要
由緒
社伝によれば、奈良末期(783年)に大和国宇多郡山辺笹幡宮(奈良県宇陀市にある元伊勢の篠畑神社)より勧請された古社であると伝えられています。
その後、鎌倉後期に京都の石清水八幡宮から八幡大神を勧請して相殿として祀ったとされ、久利氏や毛利氏の篤い尊崇を集めたとされます。
なお、古くは久利町と大屋町の境にある鬼村八代谷にあったとも伝えられ、そこから氏宮の地に遷り、さらに現在地に遷座したとも云われており、今でも社殿跡が残っているとされています。
また、旧鎮座地である八代谷で祭祀用の須恵器の壷が発掘されたとされることから、創祀はかなり古いという説もあるようです。
祭神
山辺八代姫命神社の祭神は以下の通りです。
主祭神
・天照皇大神(あまてらすすめらおおかみ):別名を山辺八代姫命とする
相殿神
・誉田別命(ホムダワケ):第15代応神天皇であり、八幡神として祀られる
・息長足姫命(オキナガタラシヒメ):応神天皇の母であり、神功皇后ともいう
・玉依姫命(タマヨリヒメ):おそらく八幡三神の一柱である比売神に当たると思われる
・徳川家康:江戸幕府初代将軍であり、死後は東照大権現として全国の東照宮に祀られている
・天照皇大神(あまてらすすめらおおかみ):別名を山辺八代姫命とする
相殿神
・誉田別命(ホムダワケ):第15代応神天皇であり、八幡神として祀られる
・息長足姫命(オキナガタラシヒメ):応神天皇の母であり、神功皇后ともいう
・玉依姫命(タマヨリヒメ):おそらく八幡三神の一柱である比売神に当たると思われる
・徳川家康:江戸幕府初代将軍であり、死後は東照大権現として全国の東照宮に祀られている
山辺八代姫命神社の天照皇大神
社伝によれば、山辺八代姫命(ヤマベヤシロヒメ)とは天照皇大神の別名であるとされています。
また、それとは異なる説として、鬼村の氏神とする説、大己貴命(オオナムチ)の后神とする説、武田折命(タケタオリ)とする説などが唱えられているようです。
なお、鬼村の氏神とする説では、鬼神社(鬼加美社)の祭神であった鬼神(おにかみ)を大年神(オオドシガミ)とし、その后を山辺八代姫命(ヤマベヤシロヒメ)として、大国主(出雲系の神々の祖とする)の系譜の礎を築いたとしています(参考資料:スサノヲは鬼だった)。
境内の見どころ
鳥居
山辺八代姫命神社の鳥居です。
拝殿
山辺八代姫命神社の拝殿です。
社殿には、石見地方で多く見られる赤褐色の石州瓦が用いられています。
また、拝殿の天辺はに鬼瓦が用いられ、門前は非常に太い注連縄で飾られています。
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拝殿(内部)
山辺八代姫命神社は拝殿の中に賽銭箱あります。
そのため、参拝の際には中に入るようになっているようです(石見の神社には、こういうタイプが多い)。
拝殿内には神鏡が祀られ、その他には祭具や縁起の記されたパンフレットなどが置かれています。
本殿
山辺八代姫命神社の本殿です。
粟島社
山辺八代姫命神社の境内社である粟島神社(あわしまじんじゃ)です。
民間信仰の神である淡島神(あわしまのかみ)を少彦名命(スクナヒコナ)として祀っています。
案内板によれば、「婦女子の守護神であり、医薬の神として古来より崇敬が篤く、江戸末期には一願成就の宮と呼ばれ、 願い事の叶う神として、石東一帯から多数の参拝者で賑わったと伝えられる」と記されています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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