飯浦八幡宮 [島根県]
2015/10/26
島根県益田市飯浦町にある飯浦八幡宮(いいのうらはちまんぐう)です。
飯浦の海沿いに位置していることから飯坂山という小高い山の上に鎮座しており、祭神に須佐之男神(スサノオ)と他4柱の神を祀っています。
神社概要
歴史
創建は中世であり、室町時代に村落の内実が整ったことから、応永15年(1408)に山城国(京都)の男山八幡宮(石清水八幡宮)より分霊を勧請し、飯坂山に宮社が建立されたことに始まるとされています。
神社に関する情報が少ないため詳しいことは不明ですが、祭神にスサノオが含まれることから旧来はスサノオを祀る神社であり、中世になって八幡大神を合祀して八幡宮と改称したものと思われます。
祭神
飯浦八幡宮の祭神は以下の通りです。
・須佐之男神(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(石見地方で崇敬される)
・他4柱の神
・他4柱の神
考察
須佐之男神と鑪崎
飯浦八幡宮の付近にある飯浦港からは「鑪崎(たたらざき)」と呼ばれる岬が見えます。その鑪崎の様相は山口県萩市にある「須佐ホルンフェンス」に酷似しています。
この「須佐」という地名は、伝承によれば「スサノオが朝鮮半島と出雲の国を行き来した際、神山(高山)に立って辺りを見渡し、航路を定めた。これが由来して須佐と呼ばれるようになった」とされ、ホルンフェンスの特徴的な岩肌もスサノオに関連するものと思われます。
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故に、須佐からほど近い飯浦もスサノオの影響下にあり、地元ではスサノオが祀られていたものと考えられます。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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