四国八十八ヶ所80番札所 白牛山國分寺(讃岐国分寺) [香川県]
2015/11/30
香川県高松市にある讃岐国分寺(さぬきこくぶんじ)です。
四国八十八箇所霊場の第八十番札所であり、本尊に千手観音を祀る真言宗御室派の寺院となっています。
奈良時代に建てられた国分寺を踏襲しており、境内の東側には讃岐国分寺跡が国の特別史跡として残されています。
なお、境内には、伝説の残る四国最古の梵鐘や、空海の逸話にまつわる霊木なども安置されています。
寺院概要
縁起
天平13年(741年)、聖武天皇が発した国分寺建立の詔により、国分寺は日本各地に建立され、讃岐国分寺もその頃の創建と推測されているそうです。
寺伝によれば、行基(ぎょうき)が千手観世音菩薩を本尊として開基したとされています(ただし、史実としての具体的な創建年は定かでなく、現存する本尊像は当時のものではないとされる)。
また、創建当初は寺域は二町四方を有し、南より南大門を入り、東側に七重の塔、中央に中門・金堂・講堂などの諸堂があったとされています。なお、讃岐国分寺跡は、国分寺の東隣に国の特別史跡として整備されています。
本尊
・千手観音(せんじゅかんのん):衆生をあまねく救う大願を千本の手に表している観音
→ 真言:オン バザラ タラマ キリク ソワカ
→ 真言:オン バザラ タラマ キリク ソワカ
梵鐘の伝説
讃岐国分寺の梵鐘は、奈良時代に鋳造された四国最古の鐘であるとされています。
また、案内板によれば以下の様な伝説があるようです。
大蛇の伝説
昔、讃岐国の安原郡百々渕(どどがふち)に大蛇が棲んでおり、付近の住民を悩ましていた。
そこで弓の名手・戸次八郎(べっしはちろう)が国分寺の千手観音に「一矢当たれば千矢の霊験あれ」と祈願し、鐘を冠って渕に望み、そこに現れた大蛇を見事に退治した。
その後、龍神の夢告げ(神託)により、国分寺に奉納されたと伝えられている。
昔、讃岐国の安原郡百々渕(どどがふち)に大蛇が棲んでおり、付近の住民を悩ましていた。
そこで弓の名手・戸次八郎(べっしはちろう)が国分寺の千手観音に「一矢当たれば千矢の霊験あれ」と祈願し、鐘を冠って渕に望み、そこに現れた大蛇を見事に退治した。
その後、龍神の夢告げ(神託)により、国分寺に奉納されたと伝えられている。
鐘の祟り
慶長14年2月2日、当時の高松藩主・生駒一正(いこまかずまさ)が朝夕の時鐘にしようと、田一町を寄進して鐘を城内に持ち帰ったところ、鐘は少しも鳴らずに城内外で怪異が起こるようになった。そのほか悪疫も流行し、遂には一正も病床に伏すようになったという。
また、毎夜鐘が夢枕に立ち「もとの国分へ帰りたい」と泣いたため、これは鐘の祟りに違いないと恐れて、同年3月14日に返された。そのとき「鐘がものいうた国分の鐘が、もとの国分へいぬというた」という歌がつくられ、当時の証文が現存するという。
慶長14年2月2日、当時の高松藩主・生駒一正(いこまかずまさ)が朝夕の時鐘にしようと、田一町を寄進して鐘を城内に持ち帰ったところ、鐘は少しも鳴らずに城内外で怪異が起こるようになった。そのほか悪疫も流行し、遂には一正も病床に伏すようになったという。
また、毎夜鐘が夢枕に立ち「もとの国分へ帰りたい」と泣いたため、これは鐘の祟りに違いないと恐れて、同年3月14日に返された。そのとき「鐘がものいうた国分の鐘が、もとの国分へいぬというた」という歌がつくられ、当時の証文が現存するという。
境内の見どころ
山門(仁王門)
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讃岐国分寺の山門です。
外側には仁王像を配し、内側には大わらじを飾っています。
なお、創建時の中門を踏襲するとものと推測されているそうです。
仁王像 |
本堂
讃岐国分寺の本堂です。
本尊に千手観音を祀っています。
大師堂(弘法大師礼拝殿万霊塔)
讃岐国分寺の大師堂です。
納経所の中で参拝する仕様になっており、「戒壇巡り」も行うことができます。
毘沙門堂
讃岐国分寺の毘沙門堂です。
千体地蔵堂
讃岐国分寺の千体地蔵堂です。
お願い弁財天
讃岐国分寺のお願い弁財天です。
財運福徳を授ける神として霊験あらたかとされています。
願かけ不動明王
讃岐国分寺の願かけ不動明王です。
願かけ金箔縁結び
讃岐国分寺の願かけ金箔縁結びです。
金箔を貼って良縁成就・夫婦円満を祈願することができます。
願かけ金箔大師
讃岐国分寺の願かけ金箔大師です。
金箔を貼って諸願成就を祈願することができます。
ミニ四国八十八箇所巡り
讃岐国分寺のミニ四国八十八箇所巡りです。
四国八十八箇所の各本尊の仏像が配されており、ここでお遍路をすることができるようです。
福龍
讃岐国分寺の福龍です。
竜の形をした古木であり、以下の様な謂れがあるとされています。
空海(弘法大師)が四国巡錫の際、国分寺の本尊の千手観音像が損傷しているのを見かけた。
そこで、観音浄土に祈願すると天から霊木が降り授けられ、その霊木を以って尊像を造り、修法したという。
この古木のその霊木の残木であり、これを御衣木(枯れ木さん)と称する。
そこで、観音浄土に祈願すると天から霊木が降り授けられ、その霊木を以って尊像を造り、修法したという。
この古木のその霊木の残木であり、これを御衣木(枯れ木さん)と称する。
料金: 無料
住所: 香川県高松市国分寺町国分字上所2065番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 岡分駅(徒歩5分)
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/kagawa/80kokubunji/
住所: 香川県高松市国分寺町国分字上所2065番地(マップ)
営業: 7:00~17:00
交通: 岡分駅(徒歩5分)
公式サイト: http://www.88shikokuhenro.jp/kagawa/80kokubunji/
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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